松重豊監督・脚本・主演『劇映画 孤独のグルメ』釜山国際映画祭に出品、韓国公開も決定

韓国で「腹減ったあ」とたたずむ井之頭五郎 ©2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会
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俳優の松重豊が監督・脚本・主演の『劇映画 孤独のグルメ』が、第29回釜山国際映画祭(10月2~11日)の「オープンシネマ部門」に選出され、来年3月には韓国で公開されることが決まった。

同作は原作・久住昌之、作画:谷口ジローによる漫画「孤独のグルメ」が原作。輸入雑貨商を営む主人公の井之頭五郎が、営業先で訪れた土地で見つけた飲食店にふらりと立ち寄り、食べたいものを自由に食す姿を淡々と描く。2012年1月にテレビ東京で連続ドラマ化。これまでシーズン10を数える人気シリーズ化となった。そして、同局の開局60周年記念特別企画として映画化されることになった。

原作の翻訳版はヨーロッパやブラジル、中国、台湾、韓国で発売され、中国ではウェブドラマ化、台湾では舞台化されるなど国際的人気作となっている。松重はドラマのシーズン7で韓国を訪れており、その回が韓国で放送されると大きな話題を呼び、最も人気のあった海外ドラマに送られるソウルドラマアワーズの招待作品賞を受賞した。

オープンシネマ部門は人気、芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出され、メイン会場の野外スクリーンで上映されるのが恒例。松重は釜山選出の報を受け、「誠に光栄です。また、韓国でこの番組を愛していただける方が多いことも本当に名誉なことだと思っております」と喜びのコメント。さらに、「ですから韓国が物語の重要な舞台になることは自然の流れでした」と、『劇映画 孤独のグルメ』で韓国ロケを行ったことをさらりと明かした。

松重は、7月のプロジェクト発表時にパリでロケをしたことを話していたが、より国際色が強まった形。韓国での公開も決まり、「言葉は違えども、食べ物を通して心を通わせるエピソードは笑いとともに皆様にお届けできること請け合いです。あらゆる意味で集大成とするべく井之頭五郎こと私がメガホンをとりました。韓国の皆さん、楽しみに待っててくださいね」と期待に胸を膨らませている。

『劇映画 孤独のグルメ』は、日本では2025年1月10日に全国で公開される。

記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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