『孤独のグルメ』映画化、主演の松重豊が監督・脚本に初挑戦「面白いものになったと責任を持って言える」

監督、脚本に初挑戦した松重豊
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俳優の松重豊が10日、都内で会見し、テレビ東京の主演ドラマ『孤独のグルメ』の映画化と、自ら監督、脚本に初挑戦したことを発表した。

輸入雑貨商の井之頭五郎が営業先の土地で飲食店に立ち寄り、好きなものをひたすら食べ続ける作品。2012年に放送がスタートし、これまで10シーズンを重ねている。現在ではさまざまな形態の作品が制作されている“飯テログルメドラマ”の走りとなったドラマだ。

同局の開局60周年を記念したプロジェクト。タイトルは『劇映画 孤独のグルメ』で、松重は「小さなユニットで作っていたし、食べ物が主人公だから神経を使わなければいけない。どういう監督にお願いしたらと話し合って、僕が統括として束ねてやったら全体がやりやすくなるのではということになった」と、監督をすることになった経緯を説明した。

映画のストーリーの詳細は明かさなかったが、「一生に一度と思い、やりたいことを全部盛り込んだ。ラブストーリーあり、大冒険ありで、五郎がとんでもないことになっていく」と解説。しかも、クランクインはフランス・パリのエッフェル塔の前で、おなじみのセリフ「それにしても、腹がへったあ」を話すシーン。「無理無理と言われたが何とかしてくれて、幸先のいいスタートが切れた」と満足げに話した。

編集などポストプロダクションにも積極的に関わり、「映画として面白いものになったと責任を持って言える」と自信たっぷり。加えて、「見たら本当に腹がへることは保証します。つまらないと思われたらドラマ、映画の世界にいる資格はない」とまで言ってのけた。

自身が出演した作品はほとんど見ないことで知られるが、今回は監督として「イヤというほど見直したが、なかなかいい役者だよね。ちゃんと芝居をしているし、切りたいと思うところもほとんどなかった」と自画自賛した。

映画の公開は来年1月10日に決定。プロジェクトはその前段として、ドラマの新シリーズ『それぞれの孤独のグルメ』が10月4日にスタートする。毎回、違う主人公が飲食店に立ち寄るストーリーで、同じ店で五郎も食べているという設定。「今、キャスティングの真っ最中です。返事を頂いていない方、よろしくお願いします」と呼びかけた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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