ウェス・アンダーソン、カンヌ記者会見で『フェニキアン・スキーム』を披露

ウェス・アンダーソン監督の新作映画『フェニキアン・スキーム』のカンヌ記者会見に一流俳優陣が出演した。コンペティション部門でプレミア上映された彼の最新長編映画に関する質問に答えた。記者会見にはベニチオ・デル・トロ、ミア・スレアプルトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッド、ジェフリー・ライト、ベネディクト・カンバーバッチ、ルパート・フレンド、リチャード・アイオアディらキャスト陣が参加。ビル・マーレイも観客席から監督とキャストを熱烈に歓迎した。
会見は軽快で機知に富んだ雰囲気だった。家族のテーマについて尋ねられた監督は共同脚本家のロマン・コッポラとその14歳の誕生日を迎えた娘に言及し、マーレイが観客を率いて「ハッピーバースデー」を歌う一幕もあった。
『フェニキアン・スキーム』はデル・トロが暗殺未遂を生き延びた1950年代の謎めいた実業家ザ・ザ・コルダを演じ、自分の遺産について考え始める。彼の解決策は見習い修道女である疎遠な娘リースル(スレアプルトン)を腐敗した帝国の後継者に据えることで、娘は厳しい条件付きでこの提案を受け入れる。
スレアプルトンは初主演作品での起用に驚き、「エージェントに確認の電話をさせた」と告白。英国人俳優でケイト・ウィンスレットの娘である彼女は、子供の頃からアンダーソンと仕事をすることが夢だったと明かし、2013年の日記に「『ムーンライズ・キングダム』をまた観た。この映画が大好き。いつかウェス・アンダーソンと仕事ができたらいいな」と書いていたことを紹介した。
アンダーソンは次回作を未発表だが、アイオアディとコッポラと共同で脚本を執筆中だと発表。またセラとも再び仕事をする意向を示し、記者たちの前で握手までした。カンバーバッチはアンダーソンがセラと仕事をする様子を「神が水を発見したようだった。マイケルはウェスの作品に自然に溶け込む要素だ」と評した。
これはアンダーソンにとって『ムーンライズ・キングダム』(2012)、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)、 『アステロイド・シティ』(2023)に続く4回目のカンヌ映画祭プレミア作品となる。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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