【インタビュー】『ハリー・ポッター』ルーナ・ラブグッド役イヴァナ・リンチに単独インタビュー！「ルーナはとても深い子」さらに新ドラマ版への期待を語る【東京コミコン2025】

人気映画『ハリー・ポッター』シリーズでルーナ・ラブグッド役を演じた、俳優で活動家のイヴァナ・リンチに単独インタビューを実施した。

人気ファンタジー映画『ハリー・ポッター』シリーズで、独自の世界観と温かなスピリチュアリティを併せ持つキャラクター、ルーナ・ラブグッドを繊細に演じ、世界中のファンに深い印象を残した俳優イヴァナ・リンチ。唯一無二の存在感と、ルーナそのもののような優しさをまとった佇まいは、シリーズ完結から10年以上が経った今もなお、多くの人々の心を魅了し続けている。

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そんな彼女が今年、「東京コミコン2025」のゲストとして来日。オープニングセレモニーや撮影会、サイン会を通じて日本のファンと触れ合い、会場は温かい空気と笑顔に包まれた。

ハリウッドリポーター・ジャパンは、そんなイヴァナ・リンチに単独インタビューを実施。東京コミコンでのファンとの交流、ルーナというキャラクターが彼女自身にもたらした影響、新たに動き出したドラマ版『ハリー・ポッター』への想い、そして日本のファンへのメッセージまで、じっくりと語ってもらった。

【動画】『ハリー・ポッター』イヴァナ・リンチに単独インタビュー！「ルーナはとても深い子」新ドラマ版への期待を語る

ーーー今回、「東京コミコン2025」に出演されて、日本のファンの方達と交流されていかがですか？

イヴァナ・リンチ：とても素敵でした。これまで何度かイベントで日本に来たことはあったのですが、ファンの方と直接交流する機会がなかったんです。だから今回、この機会を本当に楽しみにしていました。ファンの方々から、いつもたくさんの愛をいただいてきたので。「大好きです」と言ってくれたり、すごく心からの気持ちを伝えてくださるんです。とてもすばらしくて、本当に楽しませてもらいました。

『ハリー・ポッター』の話もしてくれますし、ルーナとのつながりを感じていると言ってくださる方もいます。交流の時間は本当に短くて一瞬なんですけど、皆さんの愛情をしっかり感じます。そして、日本には優しさがあります。世界中の多くのコンベンションに行ってきましたが、日本の文化では皆さん少し静かですよね。でも、それは愛が弱いということでは全くなくて、静かな形で、とてもとても強く伝わってくるんです。

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ーーー『ハリー・ポッター』シリーズでルーナ・ラブグッドを演じられてから、多くのファンにとって“希望”や“癒し”の象徴となりましたが、このキャラクターがご自身にもたらした影響について教えてください。

イヴァナ・リンチ：いろんな意味で影響をもたらしてくれました。今日のように、よくシャイだったり、ちょっと気まずさを抱えていたり、いじめを受けたことがあるという人たちが来てくれて、「あなたのおかげで、自分のままでいていいんだと思えました」と言ってくれるんです。それは本当に謙虚な気持ちになる経験です。というのも、私自身も常に「自分のままで大丈夫」と思えるわけではないからです。

だからこそ、そういった言葉をファンから聞くと、「もっと前向きに考えて、世界に対して人が自分自身を受け入れられるようなエネルギーを発していきたい」と思わせてくれるんです。

イヴァナ・リンチ　写真：The Hollywood Reporter Japan

ーーー今年、新たにドラマ版『ハリー・ポッター』の制作がスタートすると発表されました。新しいキャストと新しい世代が物語を紡ぐことについて、どのように感じていますか。

イヴァナ・リンチ：おどろきはありません。本はとても深みがありますし、私にとっては本が先で、ある意味、原作主義のファンでしたから。章ごとに、あるいはそれに近い形で物語を進めていくなら、もっと深い部分まで描けますし、この物語はディテールや拡張にも耐えうる作品だと思います。

世の中には、続編や前日譚が作られるけれど、必ずしも必要ではないシリーズもありますよね。でも『ハリー・ポッター』は、もっと描く価値のある物語だと感じています。正直に言えば、少しだけ羨ましい気持ちもあります（笑）。あの仕事がもっと長く続いてほしかったですから。でもとても嬉しいです。

ーーーもしドラマ版において、ご自身が思うルーナ像を引き継いでほしいポイントがあるとしたら、どんなところだと思いますか？

イヴァナ・リンチ：素敵な質問ですね。私が挙げるとしたら、彼女の「感情の深さ」だと思います。というのも、ルーナはときどき滑稽な人物として扱われがちで、変わり者のルーナ、明るい色の服を着たちょっと風変わりな子、というイメージで見られることがあります。でも私はつねに、彼女にはもっと深い部分があると感じていました。

彼女は9歳のときに母親を亡くし、父親とはちょっと共依存的な関係があります。そして死に対する精神的な見方を持っている。そういう面をもっと探ってほしいんです。例えば彼女はハリーがシリウスの死を受け入れる手助けをします。あ、ネタバレですね…（笑）。でもわかりますよね。ルーナには、見た目のインパクトが強い分、最初は気づかれにくい深い部分がたくさんあるんです。

ーーー最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

イヴァナ・リンチ：日本のファンのみなさんに、本当に感謝の気持ちをお伝えしたいです。みなさんにお会いできて本当にうれしいですし、たくさんの愛を感じています。その愛のおかげでエネルギーが湧いてきて、歓迎していただいていることにもとても心が温かくなりました。みなさんの優しさと温かさに心から感謝しています。

歓迎してくださって、本当にありがとうございます。みなさんと交流できるのをとても楽しみにしています。たくさんの愛を込めて…改めて、ありがとうございます！