長澤まさみ『ドールハウス』で人形との“共演”にも「伝わるものがあった」
矢口史靖監督の最新作で、俳優の長澤まさみが主演する映画『ドールハウス』の初日舞台挨拶が13日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。
事故で亡くした娘の代わり買った人形が、意思を持ったかのように家族を恐怖に陥れていく、矢口監督のオリジナル脚本による物語。長澤が“共演”したアヤちゃん人形をベビーカーに乗せて客席通路から登場すると、会場からは悲鳴にも近い歓声が上がった。
長澤は、「アヤちゃん相手の芝居は、しゃべっているように気持ちになってきて伝わるものがあった」とドッキリ発言。撮影では「不思議なところで、翻ろうされるうちに自分で選んだはずなのに、それが正しいのかどうか分からなくなる。無限ループに入っていく感じでした」と振り返った。
3月のポルトガル・ポルト国際ファンタスティック映画祭でグランプリ(最高賞)を獲得したのをはじめ、イタリア・ウディネ・ファーイースト映画祭など海外での上映を重ねての日本公開。常にアヤちゃんを帯同させてきた矢口監督は、「もうバディです。撮影中は怖かったけれど、今となっては仲良くなりました。でも、愛情は湧かない。家に来てほしいと言われても来ないでほしい」と自嘲気味に語り、会場の笑いを誘った。
さらに14日に開幕する上海国際映画祭での上映も決まり、長澤は「たくさんの方にドキドキ、ワクワク、ゾクゾクが広がれば」と期待。矢口監督も、「海外のお客さんは反応が激しい。そういう盛り上がりを見せてくれたら」と話した。
この日はほかに瀬戸康史、池村碧彩、風吹ジュンが登壇。 長澤の夫役の瀬戸は、「肌にまとわりつくようなゾクゾクする映画は大好き。最後に希望が見えるのか、皆さんのコメントを読むのが楽しみです」と呼びかけた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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