オダギリジョー監督、映画版『オリバーな犬』公開迫り切実な願い「最初の3日間に劇場で見て」
俳優のオダギリジョーが監督・脚本・編集・出演の映画『オリバーな犬、(Gosh‼)このヤロウ MOVIE』の特別上映会が3日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた。
オダギリは主演の池松壮亮、深津絵里とともに舞台挨拶に登壇。「公開して3日間でその先(の興行)が決まる。少なければ朝の1回だけとかになってしまう。世知辛い世の中ですよね。見たいと思っている人がいたら、最初の3日の間に見るように薦めて」と切実な思いを訴えた。
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2021~22年に2シーズンが放送されたNHKドラマの映画化。警察の鑑識課に勤務する池松と、彼には着ぐるみを着たおっさんにしか見えない警察犬オリバー(オダギリ)がバディを組んで難事件に挑む。オダギリは映画化に当たり、「特に音は、劇場でなければ聞こえないレベルまでこだわって設計した。でかいスクリーンでしか体験できないのでぜひ劇場で。配信まで待とうとは思わないで」と改めて強調した。
池松はドラマ出演の際、「酒を飲んでいる時に話を聞いて、何を言っているんだと思ったが、翌日脚本を渡されて読んだら面白く、滑稽で自由でモヤモヤを根本から壊してくれるユニークさがあった」と述懐。オダギリ監督に対しては、「いつ会っても情熱的で面白いことを考えている。監督になるとより誠実でストイック。最高の監督です」と絶大な信頼を寄せた。
映画からの参加となった深津は、「監督の書かれた脚本が、近年まれに見る奇想天外さで、一度では全く分からなかった。でも、私の性格でその分からなさに強く魅かれて飛び込んでみたいと思った」と告白。オダギリは、「深津さんは冒頭から凄いんです。役のことは言えないので、映画館で驚いてほしい」と意味深。池松も「それはお約束します」と太鼓判を押した。
オダギリは写真撮影前に、「スタッフが伝えたいことがある」と告げられ降壇し、オリバーの着ぐるみ姿になって再登場。急きょ、観客による撮影会を実施するなどPRに努めた。オリバーはしゃべれない設定のため、池松が引き継ぎ「監督の映画に対するこだわり、信念、コアな部分をオリバーの世界でしっかりやられている。映画にする夢を形にした感覚で、唯一無二のものになった」とアピールした。
『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』は、9月26日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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