女性初エベレスト登頂50周年記念映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』公開情報
2025年は、日本人登山家・田部井淳子が女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功してから50周年の節目となる。これを記念し、阪本順治監督と吉永小百合が13年ぶりにタッグを組んだ映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が10月31日より全国公開される。
本作は、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として世界最高峰(8,849m)登頂に成功し、その後も76カ国の最高峰に挑み続けた田部井淳子の実話をもとにした壮大な人間ドラマ。晩年には余命宣告を受けながらも山に登り続けた彼女の人生を描く。
9月24日、東京国際フォーラム ホールAにて完成披露試写会が開催され、主演の吉永をはじめ、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、そして阪本監督が登壇。観客2,000人を前に、キャスト陣が映画に込めた想いを語った。
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登壇者たちは「エベレスト・バナー」を背景に、吉永の124本目の出演作を記念して設けられた12.4mの白銀ランウェイを闊歩。大きな拍手に包まれて舞台挨拶が始まった。
吉永は「今日という日を迎えられて胸がいっぱいで嬉しい」と感謝を述べ、モデルとなった田部井について「前向きな生き方に憧れた。一歩一歩前にという言葉を忘れず歩んでいきたい」と敬意を表した。夫役を演じた佐藤は「撮影中、吉永さんと“お父さん”“お母さん”と呼び合うことで安心して臨めた」と語り、会場を和ませた。
また、田部井の盟友・悦子を演じた天海は「支えになる人は自分がしっかりしていなければならない。純子はひたむきに生き、誰かに役立ちたいと思わせる存在だった」とコメント。青年期を演じたのんも「吉永さんの瞳の力を少しでも再現したいと思って演じた」と振り返り、吉永と交わしたサプライズの思い出を披露した。
本作は第73回サン・セバスティアン国際映画祭に公式出品され、韓国・蔚山蔚州世界山岳映画祭(ウルサンウルジュマウンテンフィルムフェスティバルUMFF)、ハワイ国際映画祭、第38回東京国際映画祭でも上映される予定。阪本監督は「田部井さんは世界中で知られている方。多くの国で観ていただきたい」と期待を込めた。
最後に吉永は「実はアメリカで映画化の企画があったが契約が切れ、日本で制作できた。淳子さんが天国から応援してくれたのかも」と語り、会場を沸かせた。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は10月31日(金)、全国公開。
- 工藤阿須加 ©︎2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
- 阪本順治監督 ©︎2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』
公開日:2025年10月31日(金)
出演:吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき ほか
監督:阪本順治
配給:キノフィルムズ
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
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