窪塚洋介、松田龍平とW主演の『次元を超える』の鑑賞法指南「大きな余白を想像力で埋めて」
俳優の窪塚洋介と松田龍平がダブル主演する映画『次元を超える』の完成披露試写会が6日、東京・109シネマズプレミアム新宿で行われた。
豊田利晃監督の2019年『狼煙が呼ぶ』から始まる6本の短編「狼蘇山」シリーズの集大成。行方不明になった修行者と彼を追う暗殺者が、次元を超えて出会う寓話的なSF作品だ。
2人は共演の千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、豊田利晃監督とともに舞台挨拶に登壇。窪塚は、「パラレルワールドは無限で、余白が凄く大きい映画。その余白を皆さんの想像力で埋めて、前作も見て自分なりの解釈で全体の世界観を堪能してもらえれば本望」と笑顔。松田も、「ちょっとした気づきやひらめきで、可能性が無限大になる映画を感じてほしい」とアピールした。
同シリーズの『破壊の日』(2020)いらいの共演となった2人だが、窪塚は「5年前はすれ違っただけ。飲みの場で会うことは多かったけれど、初共演という印象で役者・龍平との対じを存分に味わわせてもらった」と満足げ。対する松田は、「窪塚くんはロン毛で、肌もやけていて、まさに(役名の)狼介だった」と振り返った。
長編の劇映画は7年ぶりとなる豊田監督は、「毎年短編を撮っていたが、長編を見たいという声が大きかったし、長編の方が見応えがあって多くの観客に届くと思った」と製作意図を説明。「観客を宇宙の果てまでぶっ飛ばそうと思って作った。ぜひ体感してほしい」と自信のほどを語った。
千原ジュニアは、2003年『ナイン・ソウルズ』以来22年ぶりとなる豊田作品への出演。30年近い親交があり、「久しぶりに友達と一緒に仕事ができてうれしかった」とうれしそう。だが、「電話がかかってきて、ちょっと手伝ってと言われ台本を読んだらめちゃめちゃしゃべっていて、だまされたと思った」とクレームを入れ、会場の笑いを誘った。
『次元を超える』は10月17日から全国で順次公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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