『あの人が消えた』構想から4年をかけ完成、主演の髙橋文哉「好きなだけ先読みして」

左から水野格監督、袴田吉彦、北香那、髙橋文哉、田中圭、坂井真紀、染谷将太
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俳優の髙橋文哉が主演する映画『あの人が消えた』の完成披露上映会が4日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。高橋は共演の北香那、坂井真紀、袴田吉彦、染谷将太、田中圭、水野格監督とともに舞台挨拶に登壇。「監督をはじめスタッフ、キャストと一生懸命、スクリーンの前で見る人に楽しんでもらうためにはどうするのか、1分1秒を大切にして作りました、ドキドキとワクワクが募っています」と笑顔でアピールした。

高橋文哉(左)田中圭(右)

2023年の日本テレビドラマ「ブラッシュアップライフ」で注目された水野監督の、オリジナル脚本による劇場映画デビュー作。住人が次々に消えると噂されるマンションの担当になった運送会社の配達員が、その真相を探るうちに不可解な事件に巻き込まれていくミステリーだ。

高橋は、数多くの伏線が張られているため「台本を読んだ時から、映像に落とし込むためには緻密な計算が必要だと思っていた」と説明。「完成した作品を見て、何回もひっくり返されながらも、ここまできれいにはまっていくのかと楽しく見られ気持ち良かった」と自信たっぷりに語った。

主演の高橋文哉

先輩配達員役の田中とは、20年のテレビ朝日「先生を消す方程式」以来の共演で「安心感がありました。圭さんをはじめ、いろいろな人に当たって砕けながら作り上げた」と感謝。田中も、「4年前に慣れない現場、芝居にひたすら真っすぐ向き合う姿がかわいくて、それ以来ひいきにしています。今回も、水野監督の奇才感あふれる演出に対し、毎日練習している姿を見ていて楽しかった」と後輩を称えた。

だが、「これまでプロモーションをやってきて、見どころを聞かれても何を言ってもネタバレになってしまう。最近はプロデューサーから、何も言えませんと楽しそうに言ってと言われるようになった」と苦笑い。その上で、エンドロールをキーワードに挙げ「凄く楽しいエンドロールになっている。見ていくうちに気持ち良く裏切られます」と含みをもたせた。

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田中圭

水野監督は、2020年に企画をスタートさせたことを明かし「時間がかかったからこそ、最高のメンバーで作ることができて感無量。見終わって話せる作品、何回見ても違う発見があるように作ったつもりです」と断言。高橋も、「好きなだけ先読みしてください。絶対にできないと思うので、その回収劇を楽しんで」と期待をあおった。

『あの人が消えた』は、9月20日から全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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