空音央監督『HAPPYEND』日本公開に感慨、主演2人からのサプライズにさらに感動

映画『HAPPYEND』公開記念舞台挨拶の様子、5日
スポンサーリンク

第81回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門に出品された空音央監督の『HAPPYEND』の公開記念舞台挨拶が5日、東京・新宿ピカデリーで行われた。

空監督にとって、父の坂本龍一さんのドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto|Opus』に続く長編劇映画デビュー作。ヴェネツィアの後、トロント、釜山など各国の映画祭を巡っての日本公開に「本当に感慨深い」と相好を崩した。

空音央監督

栗原颯人、日高由起刀、林裕太、シナ・ペン、ARAZIの主要キャストは全てオーディションで選出。「恥ずかしいが、皆が一目ぼれ。入念にオーディションをしたが、部屋に入ってきた瞬間にこの人しかいないと思えた。クランクイン前にワークショップを行い、5人が本当に仲良くなって長年の付き合いがあるかのようになったのは奇跡的だった」と明かした。

主演に抜てきされた栗原と日高は演技初経験。栗原は「新鮮な気持ちで臨めた。イン前に5人が仲良くなれたので緊張もほぐれ、ストレスもなくカメラも気にせずのびのびできた」と新人らしからぬ堂々とした発言。日高も「ワークショップでいろいろな機会を得て、役に入りやすかった。カメラでけえ、マイク近えというのはありつつ、刺激的でした」と言ってのけた。

栗原颯人、日高由起刀

幼なじみの2人が、高校卒業直前に仕掛けたいたずらが思わぬ騒動に発展し、その後の互いの人生に大きな影響を与えていく物語。栗原は、母親役の渡辺真起子との共演にふれ、「凄く心に残っていて、本当の母親が目の前にいる感覚になった。真起子さんの技量、居方を見て役者って凄いなと思ったし、素晴らしい仕事だと思いカットがかかって泣いちゃいました」と感慨深げに振り返った。

そして、「実は音央さんに手紙を書いてきました」とサプライズを仕掛け、「間違いなく素晴らしい俳優人生のスタートを切れたと思っています。僕たちは間違いなくビッグになるので、これからも監督、友達としてよろしくお願いします」と朗読。日高からは感謝の花束を贈られた空監督は「言葉にならないです。感動しています」と声を詰まらせた。

栗原颯人、日高由起刀、空音央監督

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

【関連記事】

スポンサーリンク

Similar Posts