綾瀬はるか『ルート29』で初共演の大沢一菜の自宅を訪問「お母さんの手料理もいただいて凄く楽しかった」
第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で1日、俳優の綾瀬はるか主演の『ルート29』が上映された。綾瀬は共演の大沢一菜、森井勇佑監督とともに舞台挨拶。同映画祭初参加で、10月28日にはオープニングレッドカーペットを歩き「お客さんやマスコミの皆さんとの距離が凄く近くて緊張しました。活気も凄くて、映画のお祭りだなと感じました」と笑顔で振り返った。
森井監督が、中尾太一氏の自伝的詩集「ルート29、解放」を読み「直観的に映画にできる」と脚本を執筆。鳥取で清掃員として働くのり子(綾瀬)が、仕事で訪れた病院の入院患者に頼まれ、兵庫・姫路で暮らす娘のハル(大沢)を連れて国道29号を旅するロードムービーだ。
綾瀬は、のり子について「積極的に人とコミュニケーションを取らず、何にも属さない自分の中に宇宙を持っている人」と分析。大沢とは初共演で、「初めて会った時は目力が強くて吸い込まれそうになったけれど、台本の順番通りに撮影していくにつれて仲良くなって、それが役にも通じるところがあった」と満足げに語った。
大沢も、もともと綾瀬のファンで「一緒にお祭りに行ったり、ご飯を食べたりしました」とうれしそう。「セリフがなくても、目だけの演技で気持ちを表現できるのは凄い。自分もできるようになりたいと思った」と尊敬のまな差しを向けた。
先月17日に行われた完成披露試写会で手紙を送り、「今度、うちに遊びに来てください」という願いが実現したことも告白。綾瀬も、「一緒にババ抜きをしたり、お母さんの手料理もいただいて、凄く楽しかった」と明かした。
森井監督は、「改めて思ったが、2人はどこか似ているのかな。2人とも唯一無二で、どこにも属していない感じが共通しているので、2人に出ていただいて良かった」と手応え。そして、「たくさんの不思議なことが起こる映画ですが、それを丸ごと楽しんでもらいたい。心を柔らかくして見ていただければうれしい」と呼びかけた。
『ルート29』は、11月8日から全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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