松坂桃李&芳根京子、東京国際映画祭で初上映の『雪の花』で念願の夫婦役に笑顔
第37回東京国際映画祭で2日、ガラ・セレクション部門に選出された『雪の花―ともに在りて―』が初披露され、俳優の松坂桃李と芳根京子、小泉堯史監督が舞台挨拶に登壇した。
江戸時代末期に流行した天然痘(とう)から人々を救うために奔走した実在の医師・笠原良策とその妻・千穂の物語。松坂と芳根は2019年の時代劇映画『居眠り磐音』で、結婚の約束をしながらも別れざるをえなかったなった恋人同士で共演。今回、念願の夫婦となり、芳根は「やっと最後まで支えることができて幸せです」と笑顔。松坂も、「こちらこそ」と一礼して応えた。
撮影はフィルムで行われ、松坂は「撮り直しのきかない緊張感が漂っていている中での芝居で、高揚感もあったし経験したことのない気持ちになった」と述懐。芳根は2022年「峠 最後のサムライ」以来2度目の小泉組だったが、「1回目の記憶が真っ白になっていて…。今回は小泉組でなければ感じられない雰囲気を、しっかり記憶に残す意思を持って参加しました」と照れながら明かした。
芳根が大太鼓を打つ見せ場があり、松坂は「芳根さんが一段と輝いているシーン。疲労困憊の中、物凄い集中力で演じているので目に焼き付けてほしい」と期待。芳根は「3カ月ほど練習する時間をいただいた成果を発揮する場。やっていて心が震える瞬間でした」と感慨深げに振り返った。
小泉監督は、「若い2人が素晴らしかった。歴史上の人物を演じるのは難しく、想像力が大事。その想像力をきちんと持って、生き生きと演じてくれた。その芝居を最初に見られるのが楽しみだった」と絶賛。松坂は恐縮しつつも、「コロナ禍を経験した今だからこそ、心に刺さると実感しています。スクリーンの中に引き込まれるような気持ちになります」と自信のほどを語った。
『雪の花―ここに在りて―』は、来年1月24日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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