「外道の歌」東京国際映画祭TIFFシリーズ部門でお披露目、窪塚洋介「何が悪か正義かはゆだねる」
俳優の窪塚洋介とKAT-TUNの亀梨和也がダブル主演するDMMオリジナルドラマ「外道の歌」が2日、第37回東京国際映画祭のTIFFシリーズ部門で上映された。
「ヤングキング」(少年画報社)で連載された渡邊ダイスケ氏の「善悪の屑」と「外道の歌」を全6話で連続ドラマ化。表向きは古書店を営みながら、裏では被害者の依頼を受けて法の裁きを逃れた加害者に制裁を加える「復讐屋」を描くバイオレンスアクションだ。
復讐屋としてバディを組む2人は、共演の南沙良、白石晃史監督とともに舞台挨拶に登壇。窪塚は、「原作を読んで、2巻くらいで出たくないと思ったし、あまりに凄惨で原作者も嫌いになりそうだった。マネジャーに『3巻まで読めば意味が分かる』と言われ、結果、今ここにいる」と正直な思いを吐露。「何が正義か悪か視点や状況でうつろいやすく不安定。答えがないからこそやる意義があったし、皆がどう感じるかはゆだねるしかない」と力説した。
一方の亀梨は、「目を背けたくなるようなひどいことが起こるが、それが作品が持っている深いテーマでもある。何かを感じ取ってもらえるものが詰まっているので、しっかり受け止めてほしい」とアピール。役へのアプローチについては、「見た目や関西弁など、何もかもが自分ではない。そういう自分の感覚、気持ちでいないようにした」と新境地を強調した。
さらに、初共演の窪塚に対し「こういう作品でも、穏やかな空気をつくってくださってメリハリのある現場で、先頭に立って引っ張ってもらった」と感謝。対する窪塚は、「お互いさまだよ。亀ちゃんの仕事に向き合う姿勢は素晴らしいし、俺も頑張らなきゃという刺激、エネルギーをたくさんもらった」と健闘を称え合っていた。
「外道の歌」は、12月6日からDMM TVで配信される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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