阿部寛『ショウタイムセブン』で初のキャスター役挑戦も「こんな状態になりたくない」

映画『ショウタイムセブン』の完成報告会に登壇した(左から)吉田鋼太郎、生見愛瑠、阿部寛、竜星涼、井川遥=11日撮影
スポンサーリンク

俳優の阿部寛が主演する映画『ショウタイムセブン』の完成報告会が11日、都内のスタジオで行われ、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎が共演することが発表された。

2013年の韓国映画『テロ、ライブ』が原案。ニュースの生放送中に電話をかけてきた連続爆破予告犯と、交渉役に指名されたキャスターとの攻防を描くサスペンス。阿部は、「今までアナウンサーやキャスターの役は避けてきた。難しいと思うし、番宣で出演した時も機転の利き方などは尊敬しかない。ただこの年になって、いろいろな役をやり尽くしたので、このハードルに挑戦したくなった」と明かした。

阿部寛=11日撮影

だが、10分以上の長回しで膨大な量のセリフもあり、「全て見られている中で、生放送で実況をしながら解決法を見つけ裁かなければいけない。自分だったらこんな状態になりたくない。それくらいドキドキハラハラします」と苦笑。さらに、ニュース番組を撮影するカメラと映画用のカメラの二重構造だったため、「映画のカメラを見たらNGになるので、だんだん分からなくてパニックになった」と振り返った。

竜星涼=11日撮影

若手キャスター役の竜星は、阿部とは23年のTBSドラマ「VIVANT」以来の共演で「阿部さんの圧倒的な存在感で、役柄同様にリーダーシップを取っていく大きく山のような背中を見て追いかけるように撮影した」と感謝。阿部も、「スイッチが入った時の高速さ、集中力は目が覚めるようだった。1年以上たって成長を感じた」と評価した。

視聴率至上主義の番組プロデューサーを演じた吉田は、「よくいる、分かりやすいプロデューサー。1シチュエーションで衣装も一緒なので、はっきりした色合いの人間をつくった方がいいと思った」と解説。舞台で演出したこともある阿部に対しては、「僕は調整室にいて、阿部さんはスタジオにいるという完全な別撮りだったが、俺の撮影の時に常に本人が付き合ってくれた。疲れているはずなのに、すげえ俳優だなと思った。それくらい助け合いにあふれた愛のある現場だった」と評していた。

『ショウタイムセブン』は、来年2月7日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

【関連記事】

スポンサーリンク

Similar Posts