木村拓哉『グランメゾン・パリ』公開に寂しさありつつも「何度もこのコースを味わって」
俳優の木村拓哉が主演する映画『グランメゾン・パリ』が30日、全国425館で封切られた。木村は共演の鈴木京香、沢村一樹、及川光博、正門良規、塚原あゆ子監督とともに東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶。上映後に登壇し、「皆さんの熱い拍手が伝わってきて、とてもうれしい。一度と言わず、おなかがすいた時に何度もこのコースを味わってほしい」と料理にたとえて呼び掛けた。
2019年10月にTBSで放送された連続ドラマ「グランメゾン東京」の続編。29日に放送されたスペシャルドラマを経て、パリにオープンしたフランス料理レストラン「グランメゾン・パリ」で、木村演じるシェフの尾花夏樹がミシュランの三つ星を獲得するために奮闘する姿を描く。
映画はパリで長期ロケを行い、「パリコレなどのファッションウイークでパリ自体の鼓動が高くなっている中での撮影は非常に刺激的だった。その心拍数が落ち着いたところで、今度はパリ五輪でうねり出す面白いタイミングだったと今振り返れば思う」と感慨深げ。さらに、「ずっとこのメンバー、チームでつないできた時間なので、今日をもって皆さんにバトンタッチさせていただくのは、ちょっと寂しい気持ちもある」と正直な思いを吐露した。
鈴木は「体力的な不安な時期もあったけれど、キャストやスタッフの皆さんに支えられた。それだけ皆の思いが詰まった作品。つらいことがあったら見返してほしい」と感涙。沢村が及川のポケットチーフを抜いて鈴木に渡す心配りがあり、及川が「僕がやろうと思っていたのに」と嫉妬する光景には、会場から温かい拍手と笑いが起きた。
料理監修を務めた、アジア人として初の三つ星を獲得した小林圭シェフも登場し「現場にも何回かお邪魔して、演者さんの熱量、監督さんのOKをもらおうと必死になっている姿が刺激になった。見たことのない世界で輝いている人たちと共存でき、ありがとうという言葉しかない」と感謝。公開を祝し、エッフェル塔型の巨大ケーキをプレゼントすると、木村は「すげえな。何、これ?」と驚いていた。
沢村が、木村の料理をする演技に対し「連続ドラマの最初から圭くんと同じ動きをしていて、料理人としてでき上がっていた」と称賛。これを受け木村は、「20年以上、バラエティ番組で料理をやっていたからね」と、フジテレビ「SMAP×SMAP」の人気コーナー「BISTRO SMAP」を引き合いに出し、誇らしげに語った。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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