松重豊『孤独のグルメ』が人気の韓国では大谷翔平より有名⁉「天狗になっています」
俳優の松重豊が監督・脚本・主演の『劇映画 孤独のグルメ』が10日、全国256館で封切られた。松重は共演の内田有紀、磯村勇斗、オダギリジョー、村田雄浩とともに東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶を行った。
2012年にテレビ東京でスタートし、これまで10シーズンを数える長寿ドラマの集大成となる映画化。フランスや韓国でもロケを行い、松重は「13年前にはまさか映画になってここで舞台挨拶ができるとは夢にも思っていなかった。素晴らしいキャストのおかげで、お披露目できた。みんな、腹へったでしょ。おなかがすくように仕組まれているのでね」と、感慨交じり観賞後の観客に呼び掛けた。
劇中に登場する番組「孤高のグルメ」には、盟友の遠藤憲一が出演していることも初めて公表。「若い頃から役を取り合ってキャラがかぶるので、映画で出してやれと思ってお願いした。遠藤さんも楽しみにしていたけれど、ポスターに名前が載っていないし完成披露試写会にも呼べなかったのでちょっと寂しがっていた。これからは連呼して、二人で舞台挨拶もする予定です」と晴れやかな表情を見せた。
さらに、韓国ロケで共演したユ・ジェミョンが急きょ来日し、観客にはサプライズで登壇。松重は、「僕が熱烈にラブコールをしました。言葉は通じなくても、芝居で気持ちが通じ合えることを改めて確認でき、思っていた以上のシーンになった」と感謝。ユも、「少しずつ意見を交換し、気持ちが一つになっていった。共に作り上げる過程は幸せな時間でした」と笑顔で振り返った。
本作は、ドラマが人気だった韓国での公開も決まっており、松重もプロモーションに赴く予定。「釜山国際映画祭でも4000人が集まったし、韓国では大谷翔平より有名だと言われて天狗になっています。この勢いでブイブイ言わせてきます」と意気込んだ。
そして、「大それたことをやっているのは自分でも分かっているが、映画がもっと面白い時代にならないといけない。そのために、一俳優の動きが起爆剤になって多くの方に支持され次につながることができるよう願っています」と訴えた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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