ルイス・ハミルトン、『トップガン マーヴェリック』出演を断ったことを後悔
レーシング界のスーパースター、ルイス・ハミルトンは、トム・クルーズ主演映画への出演を断ったことを今でも後悔していると明かした。
トム・クルーズとの交友関係
Formula 1ドライバーのルイス・ハミルトンは、先日、GQ誌(GQ Sports)の表紙を飾った。
本誌のインタビューでは、2014年の映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル(原題:Edge of Tomorrow) 』の撮影現場に招待されたことをきっかけにクルーズと友人になったことを明かした。
その後も2人は連絡を取り合い、F1レースの週末にはクルーズがハミルトンに応援のメッセージを送るまでの関係になったという。
ハミルトンが所属するチーム、メルセデスF1のホスピタリティにトム・クルーズが度々遊びに来ているのも見かけられる。
『トップガン』続編への出演を自ら熱望
『トップガン マーヴェリック』制作開始の何年も前に、ハミルトンはクルーズに対し、『トップガン』の続編に自分をキャスティングしてほしいと頼んでいたという。
「もし『トップガン2』を作るなら、清掃作業員でもいいから出させてほしいと言ったんだ」と振り返ったハミルトン。
続編の製作が始まると、ハミルトンの頼みを覚えていたクルーズは、監督のジョセフ・コジンスキーに相談。
そこで、コジンスキー監督はハミルトンにパイロット役を提案したという。
残念ながら、世界中を回るF1レースの多忙なスケジュールと演技の経験不足から、結局この機会を断ったという。
しかし、クルーズやマイルズ・テラー、グレン・パウエルらが出演した完成後の映画を見た後、この決断を後悔したという。
出演を断念したハミルトン「自分の演技力不足で映画をダメにしたくなかった」
「まず第一に、演技のレッスンを受けたこともなかったんだ」と彼はGQ誌に語った。
「自分の演技力不足が映画を駄作にしてしまうという要因になりたくなかった」と素直に話すハミルトン。
「次に、レース外に時間を割く余裕が全くなかった。ジョー(コジンスキー監督)とトムに役への断りを伝えたのを覚えている」
「あの時は心が張り裂けそうだったよ」
「そして、当然ながら、完成した映画を見せてくれたときに後悔したんだ。これは僕だったかもしれない! ああ、神様、僕は全くもう…」と、自分の決断への後悔を語った。
ハミルトンがプロデューサーを務める、現在製作中のf1映画
『トップガン』の続編は、ハミルトンのハリウッドへの扉にはならなかったが、その直後にコジンスキー監督と仕事をする別の機会が訪れた。
ハミルトンは、ジョセフ・コジンスキー監督の次回作である、ブラッド・ピット主演F1映画のプロデューサーに就任。
世界一のレーシングリーグを正確に描写するために尽力することになった。
「この映画は本物でなければならない。F1には2種類のファングループがある。生まれた時から毎週グランプリを家族と見ている昔からのファンと、Netflix『Formula 1: 栄光のグランプリ』を通してF1を知ったばかりの新世代ファンだ」と説明したハミルトン。
彼は続けて「僕の仕事は、『これは現実では絶対にあり得ない。こうなるはずだ』と、フィクションにおける欠陥を指摘することだ」と話した。
「F1のレースが本当はどういうものなのか、ファンにとって何が魅力的で何がそうでないのかについて、彼らにアドバイスをするだけだ」と映画製作上の彼の役割の重要性についても言及した。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
編集・翻訳:山口 京香 / Kai Yamaguchi
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