高橋文哉&西野七瀬『少年と犬』公開で共演の犬“多聞”に感謝「トリプル主演だと思っている」
直木賞を受賞し、55万部のベストセラーとなった馳星周氏の小説を映画化した『少年と犬』が20日、全国343館で封切られた。ダブル主演の高橋文哉と西野七瀬をはじめ伊原六花、木村優楽、宮内ひとみ、瀬々敬久監督が東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台あいさつ。高橋は上映後、共演した犬の多聞役のさくらを連れて登壇し、「皆さんの目が潤んでいるのを見て、初日を迎えたと実感しています」と満足げな笑みを浮かべた。
東日本大震災で被災し飼い主と離ればなれになった多聞が、家族が引っ越した熊本に向かって旅をするロードムービー。高橋と西野はその道程で多聞と出合うことで、それぞれが抱える悩みから解放されていく役どころだ。
高橋は、「やっとお届けできる胸の高鳴りと不安もあるが、僕の役者人生において核になるであろう作品」と感慨深げ。「東日本大震災をはじめ熊本、記憶に新しいところでは能登。同じ日本で暮らしている僕たちが、絶対に忘れてはならないという思いで務めさせていただいた。皆さんの中で一筋の光、希望を見いだし、大切な記憶として残ってくれたらうれしい」と願いを込めた。
西野も、「やっと見ていただけることができて、凄くうれしい」と笑顔。「犬との出合いでいやされ、救われた経験のある人も多いと思う。自分事のように感じられ、寄り添ってくれる作品。一緒に愛していただけたらうれしい」とアピールした。
二人はプロモーションも精力的に活動し、さくらと一緒だったことも多かったという。高橋は、「さくらには感謝しています。僕はトリプル主演だと思っている」とねぎらった。西野も「けっこう一緒の活動が多かったよね」といとおしそうにさくらを見つめた。
昨年11月に所属事務所を退所し「桜庭ななみ」から本名で活動を始めた宮内は、少年の母親役で「(父親役の)斎藤工さんをはじめ家族の愛、さくらの表情に助けられました」と感慨深げ。撮影中に自身の母親が亡くなったことを明かし、「母親の子供に対する愛、強さを教えてもらいました」としみじみ話した。
瀬々監督は、「とてもチャレンジングな作品で、面白くないと思ったら僕のせいです」と決意表明。その上で、「撮影中に父親が肺がんで入院して、余命1カ月と言われた。(撮影後の)6月に亡くなったが、僕にとって特別な思いのある作品になった」と話した。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
【関連記事】
- 高橋文哉『少年と犬』で共演した犬さくらに感謝「最高のパートナー」
- Amazon Kindleと楽天Koboどっちが良い?両サービスのメリットを徹底比較!
- 【大事な人へのギフトにKindleを!】3ヶ月Kindle Unlimited無料&おすすめモデルを徹底解説
- 戦禍のウクライナでの動物たちを捉えたドキュメンタリー『犬と戦争』来年2月公開決定
- ナオミ・ワッツ&ビル・マーレイ主演『The Friend』の予告編が公開