名作『スクール・オブ・ロック』― 誕生の裏側と、今も続くバンド仲間の絆

『ホワイト・ロータス』で知られるマイク・ホワイトは、20年前に映画『スクール・オブ・ロック』で注目を集めた。ホワイトはこの作品で脚本を手がけ、自らも出演。主演には親友であり、当時隣人であったジャック・ブラックを起用した。ブラックが演じるのは、売れないミュージシャンのデューイ・フィン。彼は名門小学校で代理教師として働くことになり、生徒たちをバンドに誘い、音楽を通じてともに成長していく。
このユニークなアイデアは、1976年にカナダの教師が生徒たちと制作したカバーソングのアルバムにインスパイアされたもの。ホワイトは「ジャックが隣に住んでいなかったら、この物語は生まれなかった」と語っている。
当初、監督のリチャード・リンクレイターは脚本を「型にはまっている」として一度は断ったが、プロデューサーのスコット・ルーディンの強い後押しで参加を決意。ホワイトとともに脚本にリアリティを加え、教室の防音など細かな工夫が盛り込まれた。また、生徒役には演技経験より音楽の才能を重視してキャスティングされ、のちに『アイ・カーリー(iCarly)』で人気を博すミランダ・コスグローブも出演した。
2003年10月に全米で公開された『スクール・オブ・ロック』は、口コミで人気が広がる“スリーパー・ヒット”となり、世界興収は1億3,100万ドル(現在の価値で約2億2,700万ドル)に達した。その後はブロードウェイ・ミュージカルやテレビシリーズへと展開し、作品の影響は今もなお続いている。
子役たちは大人になった今でも親交があり、今年には共演者同士で結婚したメンバーも。彼らは“シュナイブレイ(Schnayblay)”というグループチャットを続けており、これはホワイトが演じた気弱なキャラクター、ネッド・シュニーブリーの名前にちなんだもの。ベース役だったリフカ・レイエスは、「今でもそのチャットで『ホワイト・ロータス』の話をしてるわ」と微笑ましい近況を語っている。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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