エドワード・ファーロングが語る、『ターミネーター2』で迎えた転機と価値観の変化「人生を大きく変えた」【独占インタビュー】

THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan
THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan
スポンサーリンク

現在インテックス大阪にて開催中のポップカルチャーの祭典「大阪コミコン2025」(2025年5月2日(金)~5月4日(日・祝))で来日を果たした俳優のエドワード・ファーロングが、『ザ・ハリウッドリポーター・ジャパン』(THRJ)の独占インタビューに登場!

5月2日(金)、「大阪コミコン2025」が遂に開幕。不朽の名作『ターミネーター2』(1991)のジョン・コナー役で熱狂の渦に包まれた日本のファンを前に、ファーロングはオープニングセレモニーとプレミアムなトークが繰り広げられるセレブ・ステージに登壇した。

当時日本で大ブレイクしたファーロングは、「私が若かった頃にティーンエイジャーだったファンの皆さんが、僕と一緒に成長してきた姿を見られてとても嬉しく思います」と笑顔。駆けつけた大勢のファンに、変わらぬ日本への愛を示した。

現在47歳となったファーロングが、コミコンの会場でTHRJの取材に応じ、長編デビュー作『ターミネーター2』への思いや、当時の日本での思い出、そして価値観の変化について語ってくれた。

**

――――――「大阪コミコン2025」のオープニングセレモニーはいかがでしたか?

とても楽しかったです!朝起きて会場に直行してセレモニーに参加しました(笑)。ロックスターみたいに。あと、キャノン砲でサイン入りTシャツをプレゼントすることもできましたしね。

THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan
THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan

――――――ファンと会うのは楽しみですか?

もちろんです!日本に来るのが大好きですから。最後に日本に来たのは6ヶ月前ですね。その時も素晴らしい時間を過ごしました。ファンに会うのをとても楽しみにしています。

――――――日本の「コミコン」に参加するのは初めてですか?

はい、初めてですね。コミコンのようだけど小さいイベントには参加したことがありますが。

『ターミネーター2』のエドワード・ファーロング 写真:THR
『ターミネーター2』のエドワード・ファーロング 写真:THR

――――――『ターミネーター2』で演じたジョン・コナー役は、今も多くのファンにとって特別な存在です。ご自身にとって、この作品はどのような意味を持っていますか?当時の撮影で印象に残っていることがあれば教えてください。

あの映画は、僕の人生にとって大きな転機でした。それまで僕の両親は、僕が俳優になるなんて思っていなかったし、僕自身もそうでした。でも『ターミネーター2』に出演して、いわゆる「無名から成功へ」という経験をし、それが今も僕が好きで続けていることの始まりになったんです。

そして、ジェームズ・キャメロンリンダ・ハミルトンアーノルド・シュワルツェネッガー、ロバート・パトリックといった人たちとも初めて出会いました。9か月もの撮影期間を一緒に過ごし、13歳の僕にとって、あれは本当に長くて濃い時間でした。初めての演技経験でしたしね。今振り返っても、まさに人生を大きく変えた出来事だったと思います。何もわからずに飛び込んだ、ある意味クレイジーな話ですよね。

「大阪コミコン 2025」のステージに登壇したエドワード・ファーロング=5月2日、インテックス大阪にて ©2025 Osaka comic con All rights reserved.
「大阪コミコン 2025」のステージに登壇したエドワード・ファーロング=5月2日、インテックス大阪にて ©2025 Osaka comic con All rights reserved.

――――――1990年代、世界中のたくさんの女の子があなたに恋したと思います。さらに当時日本のCMに出演されるなど、日本でも大変人気がありました。日本での思い出や印象的だった出来事はありますか?

本当にすごかったですね。当時14~15歳くらいで日本に行って、歌は歌えなかったのでライブみたいなことはしなかったんですが、それでも日本に行くとどこへ行っても女の子たちが大勢集まってきて、すごい熱気で…もう、叫び声の嵐でした(笑)。でも、文句なんて言えないですよね。正直、気持ちよかったです。

――――――楽曲もリリースしましたよね?

はい、「Hold On Tight」という曲を出しました。写真撮影なんかもたくさんして、日本に行くたびに2週間くらい滞在していて、本当に最高でした。今でも思い出すと驚くような、素晴らしい時間でした。ハリウッドの若いスターとして脚光を浴びてましたよね。そうですね、なんというか…当時は“バックストリート・ボーイズ”みたいな存在に近かったんじゃないかな。

THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan
THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan

――――――当時と比べて、ご自身の中で変化した価値観や考え方はありますか?

もう本一冊書けるくらいですよ(笑)。どれくらい変化したかは、もう本当にたくさんで自分でもわからないほどです。今では子どももいて、自分の視点がすごく変わりました。あの頃は一気に色々なことが起きすぎて、何が起きてるのかわからなくて怖いこともありました。

でも、年を重ねるごとに、今の自分の人生にすごく感謝するようになりました。子ども時代からのいろんな葛藤が100%楽だったわけではないです。みんな不安や迷いを抱えていますよね。でも今は、自分が得てきたものを大切に思っています。

THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan
THRJの独占インタビューに登場したエドワード・ファーロング=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan

――――――これまでの人生やキャリアを振り返って、今「若い頃の自分」にアドバイスできるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?

「そんなに深刻に考えすぎるなよ」って言いたいですね。もっとリラックスして、人生を楽しむべきだったと思います。あの頃はいつも不安で、いちいち全部を真面目に捉えていた。でも実際には成功することもあれば、失うこともある。人間関係でもそれに一喜一憂しすぎないで、「人生を楽しめよ」と自分に言いたいです。自分の子どもにもそれを伝えています。

――――――最後に、『ザ・ハリウッドリポーター・ジャパン』の読者にメッセージをお願いします。

こんにちは、エドワード・ファーロングです。『ザ・ハリウッドリポーター・ジャパン』をご覧いただきありがとうございます。ぜひ僕に会いに来てください!声をかけてくれたら嬉しいです。ここに来られて光栄ですし、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。愛してます、ありがとう!

インタビュアー(左)、エドワード・ファーロング(右)=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan
インタビュアー(左)、エドワード・ファーロング(右)=5月2日、「大阪コミコン 2025」にて ©︎The Hollywood Reporter Japan

**

【エドワード・ファーロング】1977年8月2日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。1991年公開のアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ターミネーター2』で、若き日のジョン・コナー役に大抜擢され、瞬く間に日本でも数多くのファンを獲得。その後も、エドワード・ノートン演じる兄に憧れ白人至上主義に傾倒する弟を熱演した『アメリカン・ヒストリーX』(1998)をはじめ、『デトロイト・ロック・シティ』(1999)、『グリーン・ホーネット』(2011)、『ウォールストリート・ダウン』(2013)といった話題作に出演を果たしている。

インタビュアー:山咲 こむぎ
撮影:KANTO TSUJI

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿