教皇を描いた映画・ドラマ11選:話題作『教皇選挙』ほか、アカデミー賞ノミネート作品も!

※本ページはプロモーションが含まれています。記事で紹介した商品を購入すると売上の一部が THE HOLLYWOOD REPORTER JAPANに還元されることがあります。
ローマ教皇は長年にわたり、ハリウッドのテレビや映画において、実話に即したものから架空の物語まで様々な形で描かれてきた。
フランシスコ教皇が亡くなり、初のアメリカ人教皇であるレオ14世の選出を受けた今、教皇制度への関心はかつてないほど高まっている。
アカデミー賞受賞作『教皇選挙』やHBOドラマ『ヤング・ポープ 美しき異端児』のほかにも、カトリック教会の指導者を中心に据えた作品は数多く存在する。以下、米『ハリウッド・リポーター』が選んだ、教皇が登場する映画・ドラマ11作品を紹介する。
■Amazonプライム会員なら、送料無料はもちろん、対象作品全部見放題!
※本記事の情報は、2025年5月12日現在のものです。最新の販売状況はサイトにてご確認ください。
**
1.『ゴッドファーザー PART III』(1990)
アル・パチーノらが出演したフランシス・フォード・コッポラによる3部作の3作目は、1978年に実際に起きた歴史的史実、すなわち33日間だけ在位したローマ教皇ヨハネ・パウロ1世の出来事に緩やかに基づいている。劇中ではラフ・ヴァローネが演じた架空のランベルト枢機卿が、教皇ヨハネ・パウロ1世となる。実在の「微笑みの教皇」として知られるヨハネ・パウロ1世は教皇に即位して間もなく、自室のベッドで死亡しているのが発見された。
2.『The Pope’s Toilet(英題)』(2007)
1998年に予定されていたローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問を前に、ウルグアイとブラジルの国境に位置する南米の小さな村が行った慌ただしい準備の様子を描いた作品。セザール・シャローンとエンリケ・フェルナンデスによって脚本・監督が手がけられた本作は、アカデミー賞外国語映画賞(現:国際長編映画賞)においてウルグアイ代表として出品されたが、ノミネートには至らなかった。
3.『天使と悪魔』 (2009)
『ダ・ヴィンチ・コード』に続き、ダン・ブラウンのベストセラー小説をトム・ハンクス主演×ロン・ハワード監督で映画化した『天使と悪魔』。本作ではローマがコンクラーベの準備を進める様子が描かれ、バチカンの暫定的な統治を担うカメルレンゴ(秘書長)、マッケンナ(ユアン・マクレガー)が登場する。後に、マッケンナが教皇の座を得るために陰謀を企てていたことが明らかになる。
4.『Pope Joan(英題)』 (2009)
9世紀を舞台に、実は女性だったローマ教皇を題材にしたドナ・ウールフォーク・クロスのベストセラー小説は、映画化までに長年かかった。ようやく実現した映画では、オスカーにノミネートされた『バーダー・マインホフ 理想の果てに』に出演したドイツ人俳優ヨハンナ・ヴォカレクが、聖ペトロの玉座に上り詰める主人公を演じている。
5.『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』(2011~13)
悪名高いボルジア家は、15世紀に台頭し、史上最悪の教皇を輩出した一族として知られている。この一族は、これまでに多数の映画やテレビシリーズの題材となってきた。ニール・ジョーダンが手がけたドラマ『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』では、ジェレミー・アイアンズが策略にたけた一族の家長ロドリーゴ・ボルジアを演じた。
6.『ボルジア 欲望の系譜』(2011~14)
前述の『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』と同様に、本シリーズもボルジア家がバチカンに与えた影響を中心に描いている。本作では、ジョン・ドーマンがロドリーゴ・ボルジア枢機卿(後の教皇アレクサンデル6世)を演じている。3シーズンにわたって放送され、1492年から教皇の死後4年にあたる1507年までのボルジア家の歴史を追っている。
7.『ローマ法王の休日』 (2011)
イタリアの名監督ナンニ・モレッティは、持ち前の乾いたユーモアで教皇映画を手がけた。本作は、新たに選出された教皇とそのセラピストとの関係を描いている。教皇に扮したミシェル・ピコリは、イタリア最高の映画賞であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞において主演男優賞を受賞している。
8.『ヤング・ポープ 美しき異端児』(2016)
HBOシリーズ『ヤング・ポープ 美しき異端児』において、架空の教皇ピウス13世を演じたジュード・ロウ。さらに、オスカー俳優のダイアン・キートンがシスター・メアリー役で共演している。作中でロウ演じる教皇はバチカンに混乱をもたらし、多くの職務をシスター・メアリーに委ねることになる。
9.『2人のローマ教皇』 (2019)
『教皇選挙』に先立つ2019年の映画『2人のローマ教皇』は、故フランシスコ教皇(ジョナサン・プライス)の即位までの経緯と、教皇ベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)との友情に焦点を当てている。アカデミー賞では、プライスの主演男優賞を含む3部門にノミネートされた。
10.『ニュー・ポープ 悩める新教皇』(2020)
『ヤング・ポープ 美しき異端児』の続編『ニュー・ポープ 悩める新教皇』では、ジュード・ロウが再びピウス13世役として登場するが、すぐにヴィリエッティ枢機卿(マルチェッロ・ロモロ)がフランシスコ2世としてその後継者となる。しかし、ヴィリエッティが暗殺されたことで、新たな教皇ヨハネ・パウロ3世(ジョン・マルコヴィッチ)を迎えることとなる。
11.『教皇選挙』(2024)
エドワード・ベルガー監督作『教皇選挙』は、教皇の突然の死を受けて開かれる架空のコンクラーベを描いている。レイフ・ファインズ演じるローレンス枢機卿は、枢機卿団を主導する役目を担う。バチカンを舞台にした3日間の出来事として展開され、ローレンスは教皇候補たちにまつわる数々のスキャンダルを調査し、解明していく。本作は2025年のアカデミー賞において8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。
■Amazonプライム会員なら、送料無料はもちろん、対象作品全部見放題!
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
【関連記事】
- 【ネタバレ解説】映画『教皇選挙』の展開はあり得る?バチカンの専門家が本音で語る
- コンクラーベ前に枢機卿たちが映画『教皇選挙』を鑑賞か 米報道
- 新ローマ教皇の誕生で注目されるバチカン映画、それでも『法王さまご用心!』は再評価されない
- 【11作品厳選】プライムビデオで話題の新作映画を今すぐ視聴
- 2025年公開予定の注目新作映画を一挙紹介!