オスカー受賞作『自転車泥棒』の子役俳優が死去、85歳

エンツォ・スタヨーラ 写真:Pascal Le Segretain/Getty Images
エンツォ・スタヨーラ 写真:Pascal Le Segretain/Getty Images
スポンサーリンク

1948年のネオレアリズム映画の傑作『自転車泥棒』で知られるイタリアの元子役俳優エンツォ・スタヨーラが、85歳で死去した。

エンツォ・スタヨーラの訃報は現地時間4日、現地メディア『ラ・レプッブリカ』が伝えた。死因は、明らかにされていない。

『自転車泥棒』('48)のエンツォ・スタヨーラ 写真:Courtesy Everett Collection
『自転車泥棒』(’48)のエンツォ・スタヨーラ 写真:Courtesy Everett Collection

スタヨーラは当時9歳で、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の名作『自転車泥棒』に、ランベルト・マジョラーニ演じる貧しい労働者階級の父親アントニオの息子ブルーノ役で出演。アントニオが息子を連れて泥棒と盗まれた自転車を探し回る姿を描いた同作は、第22回アカデミー賞で特別賞(外国語映画賞)に輝いた。

スタヨーラは『自転車泥棒』で国際的な名声を得た後、1950年の『白い國境線』など数本の映画に出演。1954年のジョセフ・L・マンキーウィッツ監督作『裸足の伯爵夫人』にも出演し、ハンフリー・ボガートとエヴァ・ガードナーと共演した。

その後は映画界から身を引き、数学教師に転身。さらに、長年にわたって土地登記所の事務員として働いた。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿