オダギリジョー『夏の砂の上』上海での審査委員長のイチ押し「光栄」

Cast and director of the film '夏の砂の上' at the Tokyo premiere, celebrating the Shanghai International Film Festival Jury Special Award
Cast and director of the film '夏の砂の上' at the Tokyo premiere, celebrating the Shanghai International Film Festival Jury Special Award
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第27回上海国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『夏の砂の上』の公開記念舞台挨拶が5日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、主演で共同プロデューサーのオダギリジョー、ヒロインの髙石あかり、玉田真也監督が登壇した。

オダギリは、「にぎやかしで呼ばれたと思っていたので、まさか賞をもらえるとは。もちろんうれしいですし、審査委員長のジュゼッペ(・トルナトーレ監督)さんという伝説の方がイチ押ししてくれたことが光栄です」と冗談交じりの感想。初の海外映画祭だった髙石は、「待ち時間にいろいろな国の方がオダギリさんに『写真を撮って』『サインをください』と求められているのを見て、勝手にうれしくなりました」とほほ笑んだ。

Odagiri Joe at the stage greeting for '夏の砂の上', honored with Shanghai International Film Festival Jury Special Award
Joe Odagiri ©︎The Hollywood Reporter Japan

現地での上映に立ち会った玉田監督は、「いろいろなシーンで声を出してリアクションをしてくれて、集中して熱量高く見てもらえた」と満足げ。「ずっと撮りたい原作(戯曲)を温め、いろいろな方の熱い協力のおかげ撮ることができた。100人が見たら100人とも感想が違うと思うので一人一人に聞いてみたい」と公開を喜んだ。

七夕の願い事としてオダギリは「映画がヒットしますように」と短冊にしたため、「ミニシアター系の映画は今作るのが難しく、成功が次につながっていく」とプロデューサーの視点で指摘。そして、「メジャーだけが残ると寂しいことになるので応援してほしい」と呼びかけた。

玉田監督も、「分からなさ、不可解さにあふれていて、すぐには共有できないものがちりばめられている。人生はそんなことだらけで、他人の感情は分からないし自分を見失うこともある。それを察して傷ついても前に進める、一歩前に踏み出せる気持ちになる瞬間を描いた奥行きのある映画」と力説。髙石も、「この映画で映画の見方、脚本の読み方を学び、これからの俳優人生が変わっていくと感じた作品。多くの方に届いてくれたら」と期待した。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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