HIKARI監督、日本凱旋での『レンタル・ファミリー』アジアンプレミアに感慨「本当に長かった」

レンタル・ファミリー
(左から)木村文、真飛聖、HIKARI監督、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明、森田望智、篠﨑しの ©︎The Hollywood Reporter Japan
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第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で、米国を拠点に活動するHIKARI監督の『レンタル・ファミリー』が3日、アジアンプレミアとしてTOHOシネマズ日比谷で上映された。

HIKARI監督は、2019年の長編デビュー作『37セカンズ』がベルリン国際映画祭でパノラマ観客賞を受賞するなど世界的に注目された。2作目となる本作はサーチライト・ピクチャーズと組み、俳優のブレンダン・フレイザーを主演に迎え全編日本で撮影。東京で暮らす売れない米国人俳優が、見知らぬ人々の代役を務める「レンタル家族」という仕事に就いたことで人生に希望を見いだしていく姿を描いた。

レンタル・ファミリー
HIKARI監督 ©︎The Hollywood Reporter Japan

トロント国際映画祭で初披露され、最も注目されるクリエイターに贈られるEmerging Talent Awardを受賞。待望の祖国での上映に、「ここまで本当に長かった。1年以上前に撮影して、編集を頑張った。アジアでの初上映が楽しみ」と笑顔をはじけさせた。

舞台挨拶には柄本明、木村文、森田望智、篠﨑しの、ゴーマン シャノン 眞陽、真飛聖のキャストが登壇。柄本は、フレイザーとの共演について「『ザ・ホエール』ほどではないが、大きい方です。体だけでなく、奥行きの深い演技をする素晴らしい俳優さん。魅了されて芝居ができて光栄でした」とうれしそうに振り返った。

柄本明 レンタル・ファミリー
柄本明 ©︎The Hollywood Reporter Japan

柄本の娘役の真飛は、「人は一人では生きていけない。支えて、支えられて悔いのないように生きようと、前向きな温かい気持ちになる素敵な映画」とアピール。オーディションで役を射止めた子役の眞陽は、「フレイザーさんとは待ち時間にお菓子を食べたり、ふざけ合っていました。でも、役になりきっていると、見ているだけでいろいろと教えてもらいました」と初々しく語った。

この日は柄本の77歳の誕生日で、真飛がサプライズでお祝いの花束を贈呈。柄本は、「ありがとう。気を使っていただいてすいません」と恐縮。HIKARI監督は、「私の頭の中で柄本さんのことを思った瞬間から、いろいろと素晴らしい体験をさせていただきました。これからも一緒に映画を作ってください」とメッセージを送った。

真飛聖 真飛聖
真飛聖(左)柄本明(右)©︎The Hollywood Reporter Japan

『レンタル・ファミリー』は、来年2月27日に日本で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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