キャスリーン・ケネディ、ルーカスフィルム社長を退任へ ── スター・ウォーズ新時代の幕開け、新体制の行方は
『スター・ウォーズ』を14年にわたり率いてきたキャスリーン・ケネディが、ルーカスフィルム社長の職を退任する。今週付で発効するこの決定は以前から予想されていたものの、世界的シリーズにとっては大きな節目となる。
キャスリーン・ケネディは2012年、『インディ・ジョーンズ』や『E.T.』などで知られる名プロデューサーとしての実績を携え、ルーカスフィルムに参加。ジョージ・ルーカスと共同会長に就任した後、ディズニーが同社を買収したことを受け、単独トップに昇格した。
退任後も、ケネディがすぐにスター・ウォーズから離れるわけではない。2026年5月22日公開予定の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』、2027年5月全米公開の『スター・ウォーズ/スターファイター』の2作品ではプロデューサーを務める。今後は独立プロデューサーとして、ルーカスフィルム外のプロジェクトにも取り組む予定だ。
▼ケネディが残した功績と評価…新体制はどうなる?

後任体制では、デイヴ・フィローニが社長兼CCOに就任し、作品世界の方向性を統括する。ビジネス面は、共同社長となるリンウェン・ブレナンが担当。クリエイティブと経営を分業する体制は、ピクサーやウォルト・ディズニー・アニメーションでも採用されてきたディズニーの定石だ。両名は、ディズニー・エンターテインメント共同会長のアラン・バーグマンのもとで運営を行う。
退任にあたり、キャスリーン・ケネディは声明で、「ルーカスフィルムのすばらしい才能の方々と10年以上にわたり仕事ができたことは、本当に光栄でした。ともに成し遂げたことを誇りに思っています」と伝えた。
ケネディ体制下では、2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を皮切りに、新3部作が始動。その後も『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などが公開され、シリーズは映画史に新たな記録を刻んだ。一方で、制作途中の監督交代や興行的な失敗も経験し、評価は常に賛否が分かれてきた。
映画部門が停滞する中、成功を収めたのが実写ドラマシリーズである。ジョン・ファヴローを起用した『マンダロリアン』はグローグーを社会現象に押し上げ、ディズニープラスを代表する作品となった。さらに『キャシアン・アンドー』は政治性を帯びた重厚な物語で高い評価を獲得し、エミー賞でも存在感を示している。
▼新体制が直面する課題とスター・ウォーズの未来

新体制を率いるデイヴ・フィローニは、アニメーション分野で高い支持を得てきた一方、実写作品では難解な設定が指摘されることもある。また、フィローニとブレナンはいずれも長年ルーカスフィルムに在籍してきた人物であり、路線が大きく変わらない可能性も指摘されている。ただし、後継体制をめぐる調整で停滞していた企画開発が、今後一気に動き出す可能性は高い。
ディズニーCEOのボブ・アイガーはキャスリーン・ケネディについて、「ジョージ・ルーカス自身が選んだ先見的な映画人であり、卓越した才能のチームを率いてきた存在です」とその功績を称えている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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