ハリウッドで“UFO映画”が急増中!スピルバーグ最新作『ディスクロージャー・デイ』ほか――ブームの背景とは?
ハリウッドでは「本格的なUFO映画」が新たなトレンドになりつつある。スティーヴン・スピルバーグやジョセフ・コシンスキーといった監督が、UAP(未確認空中現象)をテーマにした新作を続々と発表しているのだ。
米でUFOブームが再燃――ドキュメンタリーもヒット
UFOやエイリアンを題材にした映画は、かなり古くから存在する。そして現在、UAPに関する映像や話題に対し、メディアや議員、市民らの関心がかつてないほど高まっている。
2022年には、約50年ぶりにUFOに関する米議会の公聴会が開かれた。UFOらしきものを捉えた米軍の映像も複数公開されている。さらに最近では、トランプ大統領やオバマ元大統領といった大物政治家も、UAPやエイリアンについて相次いで発言している。
UFO映画の再ブームは、こうした現実世界の流れを反映している。
昨年11月には、UFOと米政府の関係を追ったドキュメンタリー『エイジ・オブ・ディスクロージャー 真実の幕開け』がプライムビデオで配信された。同作では、UFO関連の事件に関わった34名の現・元米政府高官がインタビューに応じている。

このドキュメンタリーは配信直後から大きな話題を集め、プライムビデオにおけるVOD配信番組として歴代最高の興行収入を記録した。
同作のメガホンを取ったのは、スティーヴン・スピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』(2018年)でプロデューサーを務めたダン・ファラーだ。ファラーはエイリアンの存在についてこのように語っている。
「スティーヴン・スピルバーグの『未知との遭遇』(1977年)と『E.T.』(1982年)は、私たちの時代に大きな文化的影響を与えました。今、米国政府が隠蔽している「人間以外の知的生命体」の存在を描く映画が散見されます。私たちは“ディスクロージャー”の時代――つまり、宇宙にいる生命体は人間だけではなく、80年にわたって隠されてきた真実が明かされる、歴史的瞬間を生きているのです」

SFの巨匠スピルバーグが描く、新時代のUFO映画『ディスクロージャー・デイ』
今夏には、スピルバーグ監督の最新作『ディスクロージャー・デイ』が公開される。同作は、エイリアンの存在を示す証拠が発見された後、世界で巻き起こるパニックを描く。
スピルバーグはキャリア初期からUFOというテーマを好んできた。名作『未知との遭遇』は、今なおUFO映画の金字塔であり続けている。『ディスクロージャー・デイ』のメイキング映像で、スピルバーグはこのように語っている。
「この空だけでなく、この世界と現実で何が起きているのか?という疑問に、今、かつてないほどの関心が寄せられています。つまり『私たちはこの宇宙の中で孤独な存在なのか?もし答えを知っている人がいるなら、なぜ教えてくれないのか?』という疑問です」
前出のドキュメンタリー『エイジ・オブ・ディスクロージャー 真実の幕開け』と『ディスクロージャー・デイ』は、タイトルや内容などに共通点が多く、ネット上で議論を呼んでいる。『ディスクロージャー・デイ』の「その日、すべてが“開示”される。」というキャッチコピーも、このドキュメンタリーと関連しているのではないかと噂されている。
さらに具体的に言えば、「近い将来に地球外生命体の存在が“開示”された時に備えるための、政府とハリウッドによる運動の一環ではないか?」という陰謀論も囁かれている。
『X-ファイル』、ロズウェル事件、陰謀論……UFO関連作品が続々と登場
『トップガン マーヴェリック』(2022年)や『F1®/エフワン』(2025年)のジョセフ・コシンスキー監督とジェリー・ブラッカイマーは、アップル・オリジナル・フィルムズで「UFOと大統領の陰謀をテーマにした映画」を制作中だという。
同作には、米国防総省でUAPの分析を行っていたデヴィッド・グルーシュ氏がコンサルタントとして参加する。
コシンスキーは米『ハリウッド・リポーター』に対し、「このテーマは非常に魅力的で、その中枢にいる人たちに出会えて楽しかったです。まだ公開されていない情報が多いですが、この作品は人々の常識を壊すことになるでしょう」と語った。
さらに、Huluは超常現象を扱った伝説のドラマ『X-ファイル』(1993年~)のリブート版を制作中で、『罪人たち』(2025年)のライアン・クーグラーが監督を務める。

また、『96時間』(2008年)や『ダークスカイズ』(2013年)に参加したプロデューサーでポッドキャスターのブライス・ザベルは、1947年に実際に起きたUFO関連事件「ロズウェル事件」をリアルに描く映画『Unidentified(仮英題)』の制作を発表した。本作はドラマ版『FARGO/ファーゴ』(2014年~)のシルヴァン・ホワイトが監督を務めるという。
ザベルは、UAPをテーマとする自身のポッドキャストで次のように語った。
「ロズウェル事件はもはや都市伝説ではなく、未解決の問題なのです。今作では、この事件をポップカルチャーとして消費するのではなく、一つの犯罪として扱っています。これは単なるエイリアン映画ではなく、『あり得ないことが襲いかかってきた時、普通の人々に何が起こるか』を描いています」
一方で、注目度は低いものの、「UFO=エイリアン」という見解に異を唱える報告も数多く存在する。また、UAPの多くは「未公開の米軍の軍事技術」であるという意見もあり、引き続き研究が進められている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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