天海祐希、集大成の劇場版「緊急取調室」に自信「私たちの9年が詰まったラスト」
女優の天海祐希が主演する劇場版「緊急取調室 THE FINAL」(6月16日全国公開)の完成報告会見と完成披露試写会が15日、東京国際フォーラムで行われた。2014年からテレビ朝日で連続ドラマ4シリーズ、スペシャルドラマ2本が放送され、その最終章として映画化。天海は、共演の田中哲司、小日向文世らと舞台挨拶に登壇し「私たちの9年が詰まったラストの1本です」と言葉に力を込めた。
警視庁捜査一課の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(キントリ)」が真実を追求する異色の刑事ドラマ。天海は、「ドラマの時から映画になったらいいねという話はしていたけれど、私も含め地味なおじさんたちで映画になるのだろうかという思いもあった。でも、いい形で残せて夢のよう」と感慨に浸った。
映画では、内閣総理大臣という難攻不落の敵に挑む。見どころを問われ、「全部というようにしています。どんなに小さなシーンでも丁寧に心を込めて作った。その上で見ていただいた方に決めてほしい」と自信をのぞかせた。
そんな座長の姿に、田中は「男らしくて真っすぐでウソが嫌い。人生の岐路に立った時に相談したくなる先輩のようで頼りになる」と全幅の信頼を寄せる。小日向も、「圧倒的なボス。ある時、背中に刀が見えて佐々木小次郎の生まれ変わりじゃないかと思った」と独特の表現で称えた。
天海は「怖いと思われるからやめて」とたしなめたが、まんざらでもない表情。その上で「9年間同じ役をやる作品はこれまでなかった。ほかの役も同じように大事だという前提で、私にとって凄く大きな意味を持つ作品。寂しくないと言ったらもちろんウソになりますが、一番いいキントリを見てほしいと胸を張って言いたい」とアピールした。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元