SSFF&A代表の別所哲也が小池百合子東京都知事を表敬、役所広司のカンヌ戴冠には歓喜

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 短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」の代表を務める俳優の別所哲也が30日、東京都庁で小池百合子知事を表敬訪問した。

 映画祭の設立から25年、東京都が共催してから20年という節目に当たり、別所は「第1回でジョージ・ルーカス監督の大学時代の短編を紹介してから1年1年、多くの監督に励まされてきた積み重ねだった」と感慨深げ。今年は6月6~26日の開催で、コロナ禍を乗り越え4年ぶりにさまざまな制約がなくなり、「今年のテーマはアンロック。東京に来たいと言っている監督も多く、映画で世界が交流できるというメッセージを発信したい」と意欲を語った。

 2016年に「Cinematic Tokyo」部門を設立し東京都知事賞を贈っている小池氏も、「続けていることに心から敬意を表します。日本、東京をいかに世界に発信していくかを、アンロックの形で活性化させ一つの大きな浮揚策として生かされればいいですね」と期待を寄せた。

 話題は、第76回カンヌ映画祭で「PERFECT DAYS」(原題)の役所広司が最優秀男優賞、「怪物」の坂元裕二氏が脚本賞を受賞したことにも及び、別所は役所について「尊敬する大先輩が世界に、しかもヴィム・ベンダース監督の作品で評価されたことが本当にうれしい。僕も先輩の背中を追っていきます」と称えた。

 「PERFECT DAYS」は東京・渋谷の公共トイレが主な舞台で、役所は清掃員を演じた。小池氏は、故安倍晋三元首相から「ドイツの監督(ヴェンダース)が東京のトイレで映画を撮りたいと言っているから手伝ってくれませんか」と電話で伝えられたことを明かし、「その作品が世界に広がって、凄く縁を感じています」と語った。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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