役所広司、カンヌから凱旋し「THE DAYS」プレミアで日本のファンに感謝

スポンサーリンク

第76回カンヌ映画祭で、主演した「PERFECT DAYS」(原題)で最優秀男優賞に輝いた役所広司(67)が30日、都内で行われたNetflix「THE DAYS」のワールドプレミアに出席した。

カンヌから29日に帰国したばかり。冒頭で司会者から受賞の報告があり、「おめでとうざいます」と祝福されると、竹野内豊、小日向文世ら共演者、会場から温かい拍手が送られた。役所は、「皆さんの応援は、カンヌまで届いていましたよ。ありがとうございます」と感謝した。

小日向は、「役所さん、おめでとう。日本の俳優を世界に知ってもらうことになって、この作品にもたくさんの人が興味を持ってくれそう」と満面の笑み。遠藤憲一も、「本当におめでとうございます。役所さん、もうノリノリですね。いや、ずっとノリノリで、そのエネルギーを尊敬しています」と称えた。

「THE DAYS」は、東日本大震災の津波によって全電源喪失という未曽有の事態に見舞われた福島第一原発での真実に迫る8話のシリーズ。役所は所長役で、「(タイトルは)ちょっと似ていますけれど、皆が力を合わせ志を持って作りました」と自信のほどをうかがわせた。

だが、2018年に企画を聞いた時は「亡くなった人の遺族や故郷を追われた人もいる中で、ドラマにしていいのか躊躇(ちゅうちょ)」したという。それでも、「(事故の)恐怖はだんだん薄れているかもしれないが、今は世界中の一人一人がエネルギーについて考えて判断しなければいけない時代。もう一度立ち返って考えていただきたい」と真摯に訴えた。

同作は6月1日から順次、計190の国と地域で配信が決定。「コウジ・ヤクショ」の名が再び世界にとどろくか、期待がかかる。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

スポンサーリンク

Similar Posts