トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』: 北米興行収入で巻き返しなるか?
『トップガン マーヴェリック』で世界興行収入15億ドルを記録したトム・クルーズ。最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が北米公開2週目でシリーズ最低の1,950万ドルに落ち込んだ。同作に立ちはだかった『バービー』はオープニング週末興収1億5,500万ドル、『オッペンハイマー』は8,050万ドルを獲得し、歴史的な記録を樹立。業界の誰もが予想していなかった驚くべき結果となった。
シリーズ第7作「デッドレコニング」は23日時点で、北米興行収入計1億1,880ドル。公開2週目で2,500万ドルを稼ぐことを期待されていた。
果たして同作は「マーヴェリック」のように安定し、ロングランとなるだろうか?「デッドレコニング」は、米ロッテントマトで批評家から『バービー』と『オッペンハイマー』より高いスコアを得ている。とある業界関係者は“まだどうなるか分からない”とコメントした。
2022年「マーヴェリック」がオープニング週末興収1億6,050万ドルを記録したこともあり、「デッドレコニング」には高い期待が寄せられていた。公開5日間で9,000万ドルを狙っていたが、結果は7,850万ドル(シリーズ最高)だった。
『ミッション:インポッシブル』はシリーズを通して、海外の興行収入が占める割合が大きい。「デッドレコニング」は2週目にして、世界72の市場で5,500万ドルを獲得(23日の時点で、世界興行収入は計3億7,090万ドル)。特にアジアで好成績を残しており、日本では前作「フォールアウト」を23%上回る790万ドルで初登場。また「デッドレコニング」は、『オッペンハイマー』と『バービー』にIMAX・PLF上映を譲る羽目になった。IMAXとPLFは追加料金がかかるため、興行に大きな影響をもたらすとされている。
とある評論家は以下のように語った。「今週末、“バーベンハイマー”がMI7の期待を吸い取った。中高年男性の層は、『デッドレコニング』から『オッペンハイマー』に動くこととなった」
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO』は、2024年6月28日全米公開。「PART TWO」の大半は撮影済みだが、現在SAG-AFTRAのストライキのためプロダクションが停止されている。
映画館での鑑賞を支持しているクルーズは6月下旬、自身のインスタグラムに「どちらの作品も大好きです。クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』、グレタ・ガーウィグ監督『バービー』はそれぞれ最高レベルの爆発度(ピンク度)です」と綴り、他の作品を観に行くよう促していた。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌