「バービー」ジャパンプレミア開催、グレタ・ガーウィグ監督「日本に来られ大変光栄」
世界的な人気を誇るバービー人形の世界観を実写化した米映画「バービー」のジャパンプレミアが2日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、グレタ・ガーウィグ監督、プロデューサーのデイビッド・ハイマン、日本語吹き替え版でバービーの声を担当した女優の高畑充希が出席した。
当初は主演のマーゴット・ロビーらキャストの来日も予定されていたが、米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキにより取りやめに。直近では、原爆の開発に携わった物理学者を描く映画「オッペンハイマー」と掛け合わせた、バービーの髪がきのこ雲を想起させるなどのファンアートに「バービー」の米公式X(旧ツイッター)がハートマーク付きで「忘れられない夏になりそう」などとリツイートし、日本からの批判が殺到。米ワーナー・ブラザースが謝罪する事態となったが、この日は騒動に関する言及はなかった。
初来日のガーウィグ監督は、“バービーカラー”のピンクで染まった客席を見渡し「私は日本映画が大好き。この作品を携えて日本に来られて大変光栄」と感激の面持ち。ハイマンも、「ノリにノッた俳優の演技、作品全体がダンスパーティのよう、何よりもどこかおかしく感動的でもある、エンタテインメントの要素にあふれている」と自信のほどをアピールした。
高畑はガーウィグ監督の大ファンで、「お会いして感動していますし、優しいまな差しに人としても女性としても素敵な方」とぞっこんの様子。ガーウィグ監督は、高畑の声優ぶりに「本当に素晴らしい演技に感心しているし、ユーモアをしっかり捉えてくれた」と太鼓判を押した。
さらに、高畑はロビーの演技について「かつて自分が遊んでいたバービーが飛び出してきたような、圧倒的なバービー感。バービーにふさわしい俳優はほかにいない。人形からどんどん人間の心が芽生えていくところに没入した」と絶賛。ガーウィグ監督は、「一緒に笑ったり、踊り出したくなるような体験をしてほしい」と訴えていた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元