佐藤浩市「春に散る」は「かめばかむほど味が出る映画」、横浜流星に嫉妬も⁉
俳優の佐藤浩市と横浜流星のダブル主演映画「春に散る」の公開直前イベントが22日、東京・有楽町朝日ホールで行われた。2人は共演の橋本環奈とともに上映前に舞台あいさつ。歌手のAIが特別ゲストとして、主題歌「Life Goes On」を生歌唱した。
沢木耕太郎氏の同名小説を映画化。挫折を味わった元ボクサーと、不公平な判定負けから再起を期すボクサーが、世界王者への挑戦を懸けて戦う姿を描く。
佐藤は、「僕らの映画作りは、完成してお客さんの目にふれて初めてゴール。23年夏、かめばかむほど味が出る映画ができた。見終わった後、おいしいご飯が食べられることをお約束します」と独特の表現で自信のほどをアピール。横浜も、「早く皆さんに届き、心に残る大事な一作になることを心から願っています」と真摯に訴えた。
橋本は、「ケガをしてほしくない、痛そうという気持ちはあるけれど、最後に戦うシーンは応援したくなったり、心を突き動かされる。感動して声が出てしまうということがボクシング、格闘技にはあるのかな」と感想。佐藤が、「女性の目線、男性の目線で差異はあっても、同じように感動してくれるはず」と語った。
だが、「俺が一生懸命話しているのに、観客の目は流星しか見ていない。目線を置いて行かれる感じがした」と不満をぶちまけ、会場は大爆笑。客席から「浩市―っ」の声援が飛ぶと「ありがとう」と溜飲を下げた。
AIは、キャストを前の歌唱に「めっちゃ、緊張しますやん」と高揚感たっぷり。それでも、のびやかなソウルフルボイスを響かせ、佐藤は「エンドロールで改めて聴いた時、熱いものがこみ上げてくるはず」と太鼓判。主題歌のミュージックビデオに出演している横浜も、「凄すぎて言葉が出ない。幸せな時間をありがとうございます」と感謝した。
「春に散る」は、8月25日にから全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元