「東リベ2-決戦-」トラブル乗り越え無事公開に北村匠海感無量「胸が熱い思い」

累計7000万部を超える人気コミックを実写映画化した2部作の後編「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編―決戦―」の公開記念舞台挨拶が1日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、主演の北村匠海をはじめ山田裕貴、吉沢亮らが登壇した。

原作でも屈指の人気を誇るエピソードで、重要な役どころで出演している永山絢斗容疑者が大麻取締法違反(所持)の疑いで先月16日に逮捕。これを受けて、製作委員会が公開中の前編「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編―運命―」の続映も含め対応を協議した結果、予定通り同30日に封切られた。

北村は「本当に感謝しかない。待ってくれていた皆さんのおかげ。胸が熱い思いです」と感慨深げ。自身は2020年の主演映画「とんかつDJアゲ太郎」の時も、共演者の不祥事で公開が危ぶまれたことあり、「自分を恨む時間もあった」と告白。「プロデューサーには僕一人でも舞台あいさつをしたいと言ったら、これだけの仲間が集まってくれた」としみじみ話した。

さらに「この映画は純粋に見てほしいという思いでやってこられた。ここに立っていない仲間も含め、費やしてきた時間にウソはない。僕らも愛し続ける子供のような作品である“東京リベンジャーズ”を、皆さんも愛してください」と強調。そして、「役者人生の中でいろいろなターニングポイントがあったけれど、この作品でも多くの仲間を見つけることができた。また、やりてえなとシンプルに思う」と、さらなるシリーズ化にも期待した。

山田は、「正直に言えば、皆でこの場に立っていたかった。それは置いておけないけれど置いておく」と、永山容疑者の不在に無念そう。その上で「僕は皆よりちょっと年上で引っ張っていかなきゃという思いがあったが、必死でついていかなければくらいの存在感で刺激を受けた。ありがとうという言葉しか出てこない」と感謝した。

吉沢も、「ああいうことがあって、公開もどうなるか分からなかった。おのおのが不安な思いを抱えていたと思う」と素直な心情を吐露。それでも、「今日会ってみると、普段と変わらない楽しそうにやっている感じで、このチームは強いと改めて思った」と結束力を称えた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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