伊藤沙莉「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」で自称忍者役の竹野内豊に衝撃を受けたこととは…

内田英治監督と片山慎三監督がタッグを組み、女優の伊藤沙莉が主演する映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」が30日、全国で封切られた。両監督と伊藤、共演の竹野内豊、北村有起哉、乃木坂46の久保史緒里は初日舞台挨拶を東京・テアトル新宿で行った。

新宿歌舞伎町でバーを営む探偵が、FBIから米国に移送中に逃げ出した地球外生命体の捜索を依頼されるという寓話的なストーリー。6つのエピソードで構成され、両監督が3話ずつ別々に撮影する実験的なスタイルで製作された。

内田監督、伊藤主演の2017年「獣道」の後、「いつかまた一緒にやろう」と約束し海外の映画祭出品を目指してスタートした企画。実際、昨年のブリュッセル国際ファンタスティック映画祭などに選出されたが、伊藤は「私は一つも行けていない。そこは満足じゃない」とぼやいた。内田監督は「僕だけ行ってごめんね」と平謝りだ。

それでも、「シーンによっては殺伐としたところもあるけれど、雰囲気がとても良く皆笑いながら和気あいあいと撮影しました。海外で評価される作品を、ようやくお届けできることが本当にうれしい」と笑顔。「私はエゴサーチをするので、感想をどんどん投稿してください」と訴えた。

竹野内は、伊藤の恋人で自称忍者という奇想天外な役どころ。「忍者は初めてだったので…。現代劇に忍者ってどういうことか分からず、忍術の練習も当日ぶっつけ本番だった」と苦笑交じりに語った。

伊藤との共演については、「私がインした時は既に撮影が始まっていて、途中から参加するのはちょっと力が入るものだが、伊藤さんが現場の空気を和ませてくれるニュートラルな方で、何も構えることなく自然と溶け込めた」と感謝。対する伊藤も、「撮影初日がサンドイッチマンの姿だったんですけれど、似合うのが不思議。何でも似合ってしまうんだと、衝撃的でした」と振り返っていた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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