『君たちはどう生きるか』上映でトロント国際映画祭が開幕:ギレルモ・デル・トロが宮崎駿監督を称賛

宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』がトロント国際映画祭（TIFF）のオープニング作品として上映された。日本アニメ界のレジェンドは現地に姿を見せなかったが、スタジオジブリを代表して西岡純一氏が出席。ステージにはギレルモ・デル・トロがサプライズ登場し、宮崎監督最新作を観客に紹介した。

デル・トロは「私が思うに、宮崎氏はアニメーション界で最も偉大な監督です。彼の作品には、彼自身と同じくらい会話や疑問に溢れています」と語り、同監督をゴッホやモーツァルト級の芸術的天才と評した。そして「日本以外で初めて『君たちはどう生きるか』を鑑賞できるあなたたちは、ラッキーですよ」と付け加えた。

さらに、トロント映画祭のキャメロン・ベイリーCEOも『君たちはどう生きるか』の紹介時、息子に日本アニメ界の巨匠の作品をすべて観せたと振り返り、宮崎氏のファンであることを明かした。

TIFFのオープニングを日本映画、またはアニメーション作品が飾るのは史上初めて。こうすることで、TIFFは開幕日までにハリウッドのストが解決しなかった場合のリスクを軽減した。

ハリウッドの俳優・脚本家同時ストは、トロント、ヴェネツィアなど秋の映画祭でスタジオ・ストリーマーに関連する作品を組合員が宣伝することを禁止している。

また今年のTIFFでは記者会見が行われず、レッドカーペットを歩く著名人はヴィゴ・モーテンセン、パトリシア・アークエット、リチャード・リンクレイター、タイカ・ワイティティら監督のほか、組合から免除を受けたインディーズ系映画の出演者となる見込みだ。

暫定合意による免除を得られない“大手プロダクション”の作品は、有名俳優が不在のままトロントで上映される。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳／和田 萌