アシュトン・カッチャー、元妻デミ・ムーアと共同設立した組織の会長職を辞任
俳優のアシュトン・カッチャーが、人身売買撲滅に取り組む組織「Thorn」の会長を辞任することが分かった。15日に同組織のウェブサイトで公開された声明には、カッチャーと妻ミラ・クニスがレイプで有罪判決を受けた元共演者、ダニー・マスターソンを擁護したことについて述べられていた。
「数日にわたり、妻と内省や被害者、組織関係者との対話を続けた結果、私は直ちに会長を辞任するべきだという決断に至りました。組織の取り組みから外れるような判断の誤りは許容できません」
「Thorn」はカッチャーと元妻デミ・ムーアによって共同設立された。同俳優は世界中で性的搾取を受ける人々を10年半以上支援してきたものの、マスターソンを擁護する手紙は被害者を黙殺することに繋がると綴った。
「最優先すべきなのは、私たちの使命です。すべての性被害者、Thornの方々に心よりお詫び申し上げます。そして、その他の支援コミュニティーにも深く謝罪します」
そしてカッチャーは、声明の最後を「過去10年間で成し遂げてきたことを誇りに思い、Thornへのサポートは継続します。目的を果たすための積極的な支持と尽力に感謝します」と締めくくった。
米誌Timeの報道によると、クニスも理事会のオブザーバーから退いたという。カッチャーの辞任を受け、理事会メンバーのスザンヌ・ベル氏は「これまでの彼の揺るぎない献身のおかげで、組織は児童の安全エコシステムでリーダー的存在になることができました。この使命に彼と参加したことを光栄に思います」と述べ、同俳優へのサポートを示した。
約1週間前、マスターソンの情状酌量を求める証明書を提出していたことが公になると、カッチャーとクニスはインスタグラムに共同で謝罪動画を投稿。
16日に公開した動画内で、カッチャーは「ダニー・マスターソンのために書いた人物証明書によって、苦しみを生んでしまいました」、クニスは「私たちは被害者の方々を支持します。今までの活動を通して、私たちはそうしてきました。そして、これからもそうあり続けます」とそれぞれ語った。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌