ケヴィン・コスナー最新作『Horizon(原題)』は4部作構成 第1作目は来年6月28日全米公開へ

『Horizon: An American Saga(原題)』写真: WARNER BROS.
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ワーナー・ブラザースが5日、ケヴィン・コスナーのウエスタン超大作『Horizon(原題)』の公開スケジュールを明らかにした。4部構成のプロジェクトで、第1作目『Horizon: An American Saga Chapter 1(原題)』は来年6月28日全米公開、2作目は8月16日に封切られるという。公開日未定の3作目は、全米俳優組合(SAG-AFTRA)のストが解決した後にプロダクションを開始するとみられる。

ハリウッド大作としては、連続公開は前例のない大胆な取り組みだ。ワーナー関係者は2006年に約2か月空けて公開されたクリント・イーストウッド監督『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』を例に挙げている。ドラマ『イエローストーン』で大ヒットを飛ばしたコスナーからすると、「父親たち~」の北米興収3,300万ドルは物足りないだろう。

ユニークな公開方法は、映画を注目度の高いイベントのように仕立てると考えられている。夏の『バービー』・『オッペンハイマー』現象を考慮すると、筋が通った予測だろう。

『Horizon』プロジェクトは、コスナーが監督デビューを果たしたウエスタン大作『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)を想起させる。メディアの期待を得られなかった同作はヒットし、作品賞を含むアカデミー賞7冠を達成した。「ダンス~」の時と同様に、今回もコスナーは自身の財産をつぎ込んでおり、資金援助のためにサンタバーバラの自宅を活用したそうだ。最近の離婚に関する裁判書類によると、コスナーは少なくとも2,000万ドルを個人投資し、手数料の支払いを延期しているという。

実は、『Horizon』の始まりは「ダンス~」公開前の1988年だとされている。当時から、コスナーは同プロジェクトの制作に尽力し続けていた。

南北戦争の4年間を描く4部作は、米ユタ州で撮影予定。170人以上のキャラクターが登場し、シエナ・ミラー、サム・ワーシントン、マイケル・ルーカーが共演する。コスナーによると、シリーズの合計上映時間は約11時間になるという。

35年に及ぶ構想にもかかわらず、コスナーの役柄や物語の詳細は明らかになっていない。コスナーは2003年、『Horizon』について『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』よりも“テンポが速くて、キャストも若い”と語り、“『マグニフィセント・セブン』のような作品になる”と表した。さらに2016年には“西部でいかにして町が生まれたかについての物語”、昨年は“困難な世界で生き抜く女性たちの姿も描く”と伝えた。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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