二階堂ふみらが「翔んで埼玉」パート2舞台の埼玉、滋賀両県知事にディスりを謝罪

映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」に主演の二階堂ふみ、共演の加藤諒、武内英樹監督が19日、物語の舞台となった埼玉県の大野元裕、滋賀県の三日月大造両知事を都内に表敬し、両県に対するディスりを謝罪した。

埼玉解放戦線の活躍で、東京への通行手形が廃止された2019年の「翔んで埼玉」が37億6000万円の大ヒット。これを受けて製作が決まった続編では、日本埼玉化計画を立てた埼玉解放戦線が西を目指したどり着いた先が滋賀という設定だ。

武内監督が「ディスってしまい申し訳ございません。愛のあるディスりですので、どうか寛大な心でご観賞ください」と話し、3人で両氏に頭を下げた。二階堂も「まさかのパート2で、お忙しい中こんな茶番に付き合っていただき申し訳ございません」と苦渋の表情で語った。

さらに、「前作は埼玉ではまさかの『タイタニック』超えで、私も街で声をかけられると『私、埼玉出身です』と言われることも多くなり、勝手に埼玉県代表だと思っています。友達に滋賀出身が多く、大丈夫なのかと監督に聞いたが作ることが使命だということで付いていこうと思った」と釈明。だが、加藤が「埼玉らしいファッション」と顔に泥を塗って登壇し、大野氏から「笑止千万」と一喝される一幕もあった。

それでも、「ちょっといい加減にしてほしいとも思ったが。見るとくすくす笑ってしまうし、県民への愛が感じられた。感謝しています。2作目を作った勇気にひたすら感動した」と鷹揚に対応。続けて、「日本埼玉計画の進行にも期待しています」と話し、笑みを浮かべた。

一方の三日月氏は、「なんで飛び火するのが滋賀やねん」と、とりあえずお約束のツッコミ。そこで武内監督が、「1作目は関西での入りがあまり良くなかったが、ディスってほしいという声も多くあった。どこにしようかと和歌山、奈良、滋賀に行ったが、滋賀のフィルムコミッションに滋賀は関西の埼玉的ポジションなのでいくらディスっても大丈夫。ぜひやってほしいと言っていただいた」と説明した。

三日月氏は「僕に相談もせずに」と渋面をつくりつつも、「恐る恐る見たが、こういう作り方もあるのかと感服した。映画を通して、県民の誇り、愛情が湧けばいい。皆で応援していきたい」と太鼓判。しかし、「埼玉県とはもともと交流があり一緒に盛り上げていきたいが、日本埼玉化計画にはくみしません」と“ライバル意識”ものぞかせた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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