韓国映画『パラサイト』のイ・ソンギュンさん死去 48歳
ポン・ジュノ監督のオスカー受賞作『パラサイト 半地下の家族』などで知られる俳優のイ・ソンギュンさん(48)が亡くなった。自殺とみられる。
現地メディア・聯合ニュースの報道によると、イさんは27日朝、ソウル市内の公園に止められた車の中で死亡していた。また、イさんの妻は、夫が遺書のようなものを残して出ていったと警察に通報していたという。
ここ数週間、韓国政府はハードドラッグの取り締まりを強化しており、イさんも違法薬物を使用した疑惑で捜査を受けていた。報道によると、イさんはバーの接客係に薬物を摂取するように仕向けられ、その後脅迫されたと主張していたという。
イさんは2019年、『パラサイト 半地下の家族』に裕福な一家の主人、パク・ドンイク役で出演し、海外でも一躍有名に。他のキャストとともに、全米映画俳優組合賞を受賞した。
イさんは1975年、ソウル生まれ。ドラマ『白い巨塔』(2007)で注目を集め、同年の『コーヒープリンス1号店』も好評を博した。
特にテレビ業界では、シェフを演じた『パスタ〜恋が出来るまで〜』(2010)や『ミス・コリア』(2013)など、脚本家ソ・スクヒャンとのコラボで知られていた。
映画業界にも進出し、2012年は『火車 HELPLESS』と『僕の妻のすべて』の2作品に出演。多才な役者として、映画・ドラマに加え、舞台でも活躍した。
2014年には、主演を務めたキム・ソンフン監督のアクションスリラー『最後まで行く』がカンヌ映画祭の監督週間で上映された。
さらに2021年、Apple TV+初の韓国語オリジナルシリーズ『Dr. ブレイン』に主演。イさんは同作で、脳の実験を通して家族の謎を解き明かそうとする神経学者コ・セウォンを演じた。
イさんは、妻で俳優のチョン・ヘジンとの間に2人の息子がいる。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。