ムロツヨシ、時代劇コメディ「身代わり忠臣蔵」で一人二役に挑戦、共演者の絶賛にご機嫌

「身代わり忠臣蔵」
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「超高速!参勤交代」、「引っ越し大名!」などで知られる土橋章宏氏の小説を映画化した「身代わり忠臣蔵」の完成披露試写会が18日、東京ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。

主演のムロツヨシをはじめ永山瑛太、川口春奈、林遣都、柄本明、森崎ウィン、星田英利、野波麻帆、橋本マナミと河合勇人監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。

これまで何度も映像化されてきた、赤穂藩による吉良邸討ち入りの物語を史実をたがえずに、土橋氏自ら大胆に脚色。

浅野内匠頭に切られた吉良上野介が死んでしまい、お家断絶を回避するため苦肉の策としてうり二つの弟の僧侶・孝証を当主に据えて乗り切ろうとする異色コメディだ。

ムロは上野介と孝証の一人二役に挑戦。

「やりがいのある役だった。メイクチェンジも大変で、撮り方もスタッフと相談しながらだったが、面白くなっていたので監督、ありがとうという気持ちです」と満足げ。

「今の若い世代にどれだけ忠臣蔵を知ってもらうかという始まりで、分かりやすさを求め、ご存じの方には視点を変えてこういう忠臣蔵があってもいいと思ってもらえるのでは」と手応え十分の様子だ。

赤穂藩の大石内蔵助役の永山は、05年の初主演映画「サマータイムマシン・ブルース」以来となる、ムロとの映画での共演で「皆さん素晴らしいが、やっぱりムロくんが一番凄かった」と絶賛。

だが、私生活でも親交が深いだけに「なんで芝居で目を合わせなきゃいけないんだと思い、照れくさかった。できるだけ横にいようとしていました」と明かした。

ヒロインの川口も、「時代劇を普段見ない人や歴史に詳しくない人にも楽しんでいただける、新しい形の忠臣蔵ができ上がっています」と笑顔。

ムロに仕える役どころで、「ムロさんとのシーンはかわいらしく、ほっこり笑っちゃうところが多く、ムロさんだからナチュラルにできて楽しかった」と座長を称えた。

共演者からの絶賛を受け、ムロは照れながらもご機嫌の様子で、ヒットを祈願する鏡抜きの音頭を取った。

その上で、「まだまだ当たり前の日常ではない方がいらっしゃいます。僕たちは当たり前の日常を明日、明後日と生きて皆さんに何ができるのかを探しながらやっていきます。明日が少しでも楽しくなるよう願っています」と、能登半島地震の被災者にエールを送った。

「身代わり忠臣蔵」は、2月9日に全国で公開される。

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