間宮祥太朗、主演映画『変な家』内容をほとんど話せず公開も「作品に対する信頼の表れ」
覆面作家でYouTuberの雨穴氏による動画、それを基にした77万部のベストセラーとなった小説を映画化した『変な家』が15日、全国317館で封切られた。
ダブル主演の間宮祥太朗と佐藤二朗をはじめ川栄李奈、瀧本美織、斉藤由貴と石川淳一監督は東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台あいさつ。ワールドプレミアとなったポルトガルのポルト国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、上映に立ち会った間宮は「言語も違うし、どういう反応になるか想像がつかなかったが、徐々に会場があったまって笑いも起き、後半にいくにしたがって声を上げながら盛り上がってくれたので、日本での公開にもちょっと自信が持てた」と振り返った。
家の間取り図に潜む違和感に端を発する恐怖を描くミステリー。内容的に宣伝で話せることが少なく、日本では試写会も一度も開催されないままでの公開となったが、「何が起こるのかほとんど隠されたままでしたが、皆さんの目にふれて楽しんでいただける作品に対する信頼の表れです」と強調した。
一方の佐藤は、客席でファンが持つ団扇の名前がほぼ間宮で占められていたため「ダブル主演なのに、俺のが一つもない」と不満げ。それでも、「言えないことだらけだったけれど、初日を迎えたら皆さんも共犯関係。こういう映画こそ口コミが大事で、正直皆さん任せ。皆さんの手で育ててください」と懇願した。
映画後半のネタバレ部分の大きな役割を担う斉藤は、「最近は謎の怖い女性の役がデフォルトになっているので、お客さんは逆に安心感があるのでは」と自虐的発言。その上で、「間取りに魅かれるというのは、いい着眼点。宣伝部からはホラーとは言わないでと言われているけれど、使わないのは無理がある。怖がって」と持論を展開した。
ヒロインを務めた川栄は、「人間の怖さがある作品が大好きなのに出演する機会がなかったので、今回は不気味な役でいい経験でした。楽しかったあ」と満面の笑み。瀧本は「皆の中では一番まともな役だったと思う」と話したが、佐藤がすかさず「とんだ勘違いだ。相当エッジが効いているぞ」とツッコみ、会場の笑いを誘っていた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元