『関心領域』監督のオスカー受賞スピーチを非難する公開書簡、500名以上の著名人が署名

ジョナサン・グレイザー
ジョナサン・グレイザー RODIN ECKENROTH/GETTY IMAGES
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映画『関心領域』のジョナサン・グレイザー監督がアカデミー賞で行った受賞スピーチを非難する公開書簡に、500名を超えるハリウッドの著名人が署名した。

グレイザーは、監督作『関心領域』が今年の国際長編映画賞を獲得した際に、本作を通して「人間性の喪失が最悪の事態を招くところを見せたかった」と舞台上で語っていた。

また、グレイザーは「私たちは今、数多くの無実の人々を巻き込む紛争を招いた占領によって、ユダヤ人性とホロコーストが乗っ取られたことに反論する人間としてここに立っています。イスラエル、そしてガザ地区には非人間化によって犠牲者が出ている。一体、どのように抵抗すればいいのか?」と続けた。

このスピーチを受け、俳優のジュリアナ・マルグリーズ、イーライ・ロス監督ら数多くの業界人が署名した書簡には、「ある民族を絶滅させようとしたナチス政権と、自らの絶滅を回避しようとするイスラエル国家との間に道徳的な同等性を引き出そうとする目的で、ユダヤ人性が乗っ取られることに我々は反論する」と綴られた。

さらに、グレイザーのスピーチで“占領”という言葉が使われたことについて、「数千年の歴史を持ち、国連によって国家として承認されている祖国を守る土着のユダヤ民族を表現するのに、”占領 “という言葉を使うことは、歴史を歪めることになる」と述べた。

オスカー授賞式後、グレイザーのスピーチへの批判が相次いでいる。当日、壇上に立っていた『関心領域』のプロデューサーのレオナルド・ブラバトニックは、声明でスピーチ内容を把握していなかったことを明かした。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。編集/和田 萌

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