山﨑賢人『陰陽師0』は「圧倒的クオリティの映像体験楽しんで」
夢枕獏氏の人気小説シリーズが原作の映画『陰陽師0』の完成披露試写会が4日、東京国際フォーラムに約5000人のファンを集め行われた。
安倍晴明が、陰陽師になる前の呪術学校時代の学生だった頃の成長を描く。晴明役で主演の山﨑賢人をはじめ染谷将太、奈緒、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫の主要キャストと佐藤嗣麻子監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
山﨑は、「撮影で過ごした時間は最高だった。早く見てもらいたい」と自信たっぷり。続けて、「呪術の映像は物凄く面白くて感動すらする。晴明と同じ目線で謎を追いかけて見ると入り込めます」と観賞法を指南した。
晴明とバディを組む源博雅役の染谷はとは3度目の共演で、クランクイン前に佐藤監督の下でワークショップを行った。時には役を入れ替えて自由なセリフのやり取りを行ったそうで、山﨑は「将太くんの晴明を盗みました」とニヤリ。染谷も、「いろいろなパターンの芝居をして最高でした。3カ月くらい撮影していたけれど、あっという間に終わってしまった」と応じた。
さらに、「自然に芝居に入っていける空気をつくってくれた。しかも、難しいことをひょうひょうとやってしまう。うらやまくもあった」と相棒を絶賛。ヒロインの奈緒も、「晴明のクールさと博雅のチャーミングさが、一緒にいることによってより際立っていた」と2人のコンビネーションを称えた。
佐藤監督は、夢枕氏と約35年前に映画化を約束していたそうで、「ようやく完成させることができました。私にとっては最高傑作です」と感慨深げ。山﨑も、「目に見えているものだけが全てではないと感じてもらい、人間として大事にするものが描かれています。圧倒的なクオリティの映像体験を楽しんでほしい」と力強くアピールした。
『陰陽師0』は、4月19日から全国で公開される。