【ネタバレ】『猿の惑星/キングダム』ノヴァは何者?続編の可能性も? ― フレイヤ・アーランが回答

フレイヤ・アーラン 写真: RODIN ECKENROTH/WIREIMAGE
フレイヤ・アーラン 写真: RODIN ECKENROTH/WIREIMAGE
スポンサーリンク

映画『猿の惑星/キングダム』でメイ/ノヴァ役を務めたフレイヤ・アーランが、米『ハリウッド・リポーター』に対し、自身のキャラクターの人物像や続編の可能性について語った。

[以下、『猿の惑星/キングダム』のネタバレを含みます。]

『猿の惑星/キングダム』あらすじ

今回の舞台は、シーザーの死から300年後の時代。一人で野原をさまよっていた人間のメイ(アーラン)は、若きチンパンジーのノア(オーウェン・ティーグ)と出会う。しかし、メイを追ってきたプロキシマス・シーザー(ケヴィン・デュランド)が率いるエイプの一族によって、ノアが暮らすイーグル族の村は破壊されてしまう。

急襲から逃れたノアは、プロキシマス一族に捕らえられた家族や仲間を救出するため、海岸へと向かう。そして、道中で出会ったオランウータンのラカ(ピーター・メイコン)とともに、ノアは再会したメイを迎え入れる。ラカは、野生化した人間で言葉を話さないと考えていたメイを“ノヴァ”と呼んでいたが、のちにメイは高い知性を持つ人間であることが判明する。

ノヴァ、『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios
メイ、『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios

やがてプロキシマスに捕らえられたメイとノアは、海岸にある一族の陣地へと連行される。そこには、人間の技術や武器が詰まった開かずの貯蔵庫があり、プロキシマスはそれを利用してエイプが支配する世界を何世代にもわたって築こうと画策していた。

そしてノアは、メイが貯蔵庫の中に入るのを助け、彼女は無事にサイロ内で目的のハードディスクドライブを入手。このドライブは、アメリカにいる人間たちが再び連絡を取り合えるようになる“解読キー”だった。

しかし、目的を達成した一行はプロキシマスによって包囲されてしまう。メイは、海水を制御していたゲートを爆破し、プロキシマスに仕えていた何百匹ものエイプたちが犠牲になる。その後、メイはノアの生死を確かめるため村へと向かう。

Q1. メイの行動は、どれほど計画的だった?

A. 一部の行動は計画的だが、大半はその時の状況によって動いていた。

「メイは、自分が彼らにとって脅威であることを知っていたため、言葉を話さない野生の人間のふりをすることにしたのです。一方で、メイは任務を成し遂げるため、ノアたちを利用します。ともに旅をするなかで信頼関係を築いたように見えましたが、彼女には自分の動機があり、究極的には彼らはチームではないのです」

「メイがノアにすべてを語らなかった理由は、真実を知ったエイプたちが任務から離れてしまうかもしれなかったからです。なので多くを語らないことは理にかなっていて、彼女は抜け目がなく、思い通りに彼らを操っています」

ノア、ノヴァ、ラカ『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios
ノア、メイ、ラカ『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios

Q2. メイの任務の経緯は?

A. もともとメイは、仲間の人間たちと行動しており、エイプたちと手を組むのは計画外だった。

「メイは自分の基地が破壊され、野原で孤立無援になりました。なので、ノアに頼るしかなかったんです。計画とは違ったので、次に打つ手は徐々に考えていくことになりました」

Q3. メイがプロキシマスに屈しなかった理由は?

A. メイは、プロキシマスの手下により大切な人々が暮らしていた基地が破壊され、人間の力を諦めることを拒絶していたから。

「実は自分でメイのバックストーリーを創作したのですが、彼女の家族はメイと同じ任務を遂行しようとしていたんです。しかし、彼らはメイのもとに戻りませんでした。彼女は愛する家族たちのために任務を背負っていて、それは全人類のためにもなるのです。メイに残されたのはこの任務だけで、愛する人々を亡くしたことが大きな動機になっています」

ノヴァ、『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios
メイ、『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios

Q4. ノアの最後の対面時、メイが銃を隠し持っていた理由は?

A. アーランによれば、オリジナルのシーンではメイが背を向けたノアに実際に銃を突きつけていたそうだ。そしてノアの口からラカの名前が発せられると、メイは銃を下ろしたという。

「編集段階で、もっとニュアンスを持たせるような描き方にすることになりました。それによって、“彼女はノアたちを殺すつもりだったのか?”、“それとも警戒していたのか?”といった問いが生まれます。答えはあなた次第ですね」

「オリジナルのシーンでは、ノアの知性を恐れるメイは彼を殺すつもりでやって来ました。しかし、彼女は引き金を引くことができませんでした。なので、悲劇的な余韻の残る非常にエモーショナルな別れになるわけです。でも、素晴らしい編集によって考察の余地ができました」

メイ、『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios
メイ、『猿の惑星/キングダム』写真: Courtesy of 20th Century Studios

Q5. メイが水門を爆破した理由は?

A. 貯蔵庫にはヘリコプターや様々な武器があり、プロキスマスがそれらを手に入れれば人間たちのチャンスがさらに失われてしまうから。

「水門を開いてエイプたちの命を奪うことは、メイが望んだことではありません。一方で、大切な人々を失い、人類の運命を背負った彼女がノアのためにすべてを投げうつことはできないのです。メイの表情から葛藤が読み取れるように、彼女にとっては簡単なことではありませんが、ここに行きつくまでの道のりや、大切な人々の死が核心にあるのです」

Q6. メイは続編に登場する?

A. 本作は続編への布石のような作品なので、再演には前向き

「この映画で登場人物たちが学んだことを踏まえ、彼らがどのように進化していくのかを観る機会があれば本当に興味深いはずです。本作には、今まで知っていたことが全て根底から覆されるというテーマがあります。学んだことをどう活かして、経験したことがどのように彼らに影響を与えるのか、是非観たいですね」

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌

【関連記事】

スポンサーリンク

Similar Posts