若松孝二監督十三回忌の命日上映開催、『いきもののきろく』を東京初上映

映画『いきもののきろく』場面写真
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2012年に亡くなった若松孝二監督の十三回忌を記念した命日上映会が、10月11日から命日に当たる17日まで、東京・テアトル新宿で開催される。命日上映会はこれまでも毎年行われてきたが、節目となる今年は上映期間、規模を拡大し、各回の上映後にはゲストを招いてのトークショーも実施する。

2012年に死去した若松孝二監督

生前、「俺が死んでも映画は残る。映画に時効はない」と話していた若松監督の思いを実践するような多岐にわたる作品がそろった。1970年『性賊 セックスジャック』、寺島しのぶにベルリン国際映画祭の最優秀女優賞をもたらした2004年『17歳の風景 少年は何を見たのか』などの監督作品に加え、若松監督亡きあと、若松プロに集った若者たちの青春群像劇『止められるか、俺たちを』(2018)、『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(2024)などがそろった。

映画『止められるか、俺たちを』場面写真

さらに、『青春ジャック』に劇中映画として登場した『燃えろ青春の一年』、『青春ジャック』コンビの井上淳一監督と木全純治シネマスコーレ代表が監督とプロデューサーとしてタッグを組んだ、永瀬正敏原案・主演の2014年『いきもののきろく』の東京初上映も話題を呼びそうだ。

映画『17の風景 少年は何を見たのか』場面写真

トークショーには2005年『17歳の風景 少年は何を見たのか』に主演の柄本佑、若松プロ出身の白石和彌監督らが登壇を予定。若松監督の娘で若松プロ代表の尾崎宗子氏は、「毎年毎年、父が残した作品を見て父の思い出を共有してくださるお客さんたち。映画に時効はありませんでした。若松孝二の映画が今年も1人でも多くの方に届くことを願っています」と期待を寄せている。

2012年に死去した若松孝二監督

また、若松監督が設立した名古屋・シネマスコーレのほか、大阪・シアターセブン、千葉・シネマエクスピアリでも上映会を実施。上映作品やゲスト情報は、若松プロの公式SNSなどで随時更新される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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