第37回東京国際映画祭が開幕、山田孝之、米倉涼子ら200人以上がレッドカーペットに登場
第37回東京国際映画祭が28日、日比谷・有楽町地区を中心に開幕した。
東京ミッドタウン日比谷前に敷かれたレッドカーペットには、オープニング作品『十一人の賊軍』に主演の山田孝之と仲野太賀をはじめ、フェスティバル・ナビゲーターの菊地凛子、審査委員長のトニー・レオン、『劇場版ドクターX』の米倉涼子と岸部一徳、『ルート29』の綾瀬はるか、『レイブンズ』の浅野忠信と池松壮亮、『雪の花-ともに在りて-』の松坂桃李と芳根京子、『サンセット・サンライズ』の菅田将暉と三宅健らが続々と登場。
200人以上のゲストが華やかに彩った。9月下旬にドラマの撮影中に照明器具が落下する事故に遭い、けい部挫傷など2週間の安静を要するけがを負った麻生祐未も元気な姿を見せた。
レオンはオープニングセレモニーで、「素晴らしいメンバーとこの場に立てて光栄」と笑顔。菊地も、「身に余るお仕事をいただいた。たくさんの方がいらっしゃって、楽しんでいることを肌で感じています。映画を通して世界がつながり、会話ができるのは素敵なことですね」と語った。
『十一人の賊軍』からはほかに鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、一ノ瀬颯、野村周平、小柳亮太、本山力、白石和彌監督が参加。戊辰戦争における新発田藩と新政府軍の激闘を描く集団抗争時代劇で、白石監督は「キャストは皆必死に、まさに泥だらけになって頑張ってくれた。きょうは皆のきれいな姿が見られて誇らしい」と胸を張った。
山田は、「時代劇ではありますが、僕たちの行動や考え方は、自分や周りの人たちの状況を少しでも良くしようというもので、それは現代においても同じ。そういうことを重ねて見てもらえれば、心に響くと思う」と自信のアピール。続けて、「私はただ逃げているだけの役ですが。さようなら」と自らオチをつけた。
そして、安藤裕康チェアマンが開幕を宣言し、10日間の会期がスタートした。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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