ヴィム・ヴェンダース監督、第36回東京国際映画祭の審査委員長に就任

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ヴィム・ヴェンダース監督が、第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)でコンペティション部門の審査委員長を務めることになった。併せて、今年生誕120年を迎える小津安二郎監督の特集上映も決まった。

ヴェンダース監督は91年、クロージングを飾った「夢の涯てまでも」で同映画祭に初参加。93年にはヤングシネマコンペティション部門の審査委員長を務めている。昨年秋、世界文化賞の授賞式出席のため来日した際、映画祭サイドから依頼され快諾。今回が4度目の参加となり、「東京国際映画祭に戻ってこられることをうれしく思います。(93年の)私にとって最初の審査委員長体験は本当に良い思い出しかなく、今でも当時の審査委員の人たちとは交流があります」とコメントを寄せた。

82年「ことの次第」でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞、84年「パリ、テキサス」でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞するなど世界的な巨匠。親日家としても知られ、85年には敬愛する小津監督のドキュメンタリー「東京画」を製作し高い評価を得た。

東京の公共トイレを改修するプロジェクト「The Tokyo Toilet」の一環で監督した「PERFECT DAYS」(原題)は、今年5月のカンヌ映画祭のコンペティション部門に選出され、主演の役所広司に最優秀男優賞をもたらした。東京でのプレミア上映、役所との再会も期待できそうだ。

小津監督特集での上映作品は追って発表されるが、昨今、「東京物語」(1953)、「浮草」(1959)など4Kでのデジタル修復が進んでおり、ヴェンダース監督も「敬愛する小津監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催される機会に参加できることは特別なこと」と感激している。

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取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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