ドキュメンタリー映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』 来年公開
アートワークでロックを芸術に昇華した伝説のレコードジャケット・デザイン集団の物語。アントン・コービン監督最新作にして、初の長編ドキュメンタリー作品。
ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーら大スター達のアルバムデザインを手掛け、レコードジャケットの概念を覆したデザイン集団「ヒプノシス」のドキュメンタリー映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』が、2025年2月7日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿、シネ・リーブル池袋 他全国順次公開される。
斬新・奇抜・洗練…あらゆる言葉が相応しいその独創的なデザインは、今話題のバンドTシャツやレコード蒐集ブームにも繋がるほど、色褪せず今もなお輝き続けている。
本作では、ヒプノシス創業者のストーム・トーガソンとオーブリー・パウエル、ふたりを支えたカメラマンやグラフィックのスタッフ達に加え、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーらアーティスト本人によるジャケット制作秘話はもちろん、その当時の貴重なインタビューや写真・映像の数々が収められている。
また、ヒプノシスを敬愛するオアシスのノエル・ギャラガーが語るレコード文化やジャケット愛も必見。
アントン・コービンによる初の長編ドキュメンタリー映画にして、黄金期のロックの舞台裏に迫る伝説のデザイン集団の物語。また、本作の公開に合わせて、シンコーミュージック・エンタテイメントより『ヒプノシス全作品集』のコンパクト版の発売も決定。
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【ヒプノシス Hipgnosis (1968-1983)】 ストーム・トーガソン、オーブリー・“ポー”・パウエルが共同で創立したイギリスのデザイン・アート集団。ケンブリッジでピンク・フロイドのメンバーと出会いジャケットやツアーポスターの制作を開始。後にピーター・クリストファーソンが加わり、1970年代を中心に、ピンク・フロイド、ジェネシス、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーら数々のアーティストのカバーアートを創作。それまで宣伝用パッケージにすぎなかったアルバム・ジャケットを芸術の域に高めた。その後MTVの登場など時代の変化に押され、1983年にチームは解散。ストームは2013年に死去。ピーター・クリストファーソンも2010年に死去している。
【監督:アントン・コービン(1955-)】 ポートレート写真家としてキャリアを築いた後、ミュージックビデオの制作も開始。以来、U2、ジョニー・キャッシュ、アーケイド・ファイア、デペッシュ・モード、ニルヴァーナ、メタリカ、ニック・ケイヴ、コールドプレイ、ザ・キラーズなど名だたるアーティストのプロモーションに関わってきた。ジョイ・ディヴィジョンのリード・ボーカル、イアン・カーティスの人生と死を描いた初の長編映画『コントロール』は、2007年カンヌ国際映画祭で5つのBIFA賞とカメラドール特別賞を含む約20の賞を世界中で受賞。その後、ジョージ・クルーニー主演『ラスト・ターゲット』(2010)、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演『誰よりも狙われた男』(2014)、ジェームズ・ディーンと写真家デニス・ストックを描いたロバート・パティンソン&デイン・デハーン主演『ディーン、君がいた瞬間』(2015)を製作。デペッシュ・モードとそのファンを描いたコンサート映画『Spirits in the Forest』が2019年に公開された。
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