映画史に残るチェイスシーン13選…『ミッション:インポッシブル』のあのシーンも!
あの感覚を、あなたも知っているはずだ―――。心拍数が上がり、身を乗り出し、腕の産毛が立ち、気づけば息を止めている。良質なチェイスシーンは、何度見ても目が離せず、座席に釘付けにしてしまう。
アクセル全開で行こう。映画史に残る、最も心躍らせ、目の覚めるような、手に汗握るチェイスシーンの数々をご紹介。
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1.『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(1981年)
スティーヴン・スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の冒頭シーンは、その中でも最も象徴的な場面である。インディがトレードマークの帽子とジャケットを身にまとい、貴重な偶像を手にした後、ペルーの神殿から逃げ出すチェイスシーンは、冒険映画の金字塔ともいえる瞬間だ。
2.『フレンチ・コネクション』(1971年)
ウィリアム・フリードキン監督の『フレンチ・コネクション』では、ジーン・ハックマンが演じる刑事“ポパイ”が、殺し屋が乗った高架列車を追いかけて車で追跡する。このシーンは、映画史上最高のカーチェイスシーンの一つとして広く称賛されている。本作は、作品賞、監督賞、そして編集賞を含む5つのアカデミー賞を受賞した。
3.『ブリット』(1968年)
ピーター・イェーツ監督によるスリラー『ブリット』より、スティーブ・マックイーン演じるフランク・ブリット警部補がフォード・マスタングGTを操る象徴的なチェイスシーン。撮影はアカデミー賞に複数回ノミネートされた撮影監督ウィリアム・A・フレイカーが担当し、同賞では編集賞に輝いた。
4.『ボーン・アルティメイタム』(2007年)
ポール・グリーングラス監督の『ボーン・アルティメイタム』では、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)がタンジールで暗殺者を追いかけるスリリングなシーンが描かれる。土埃が舞うバイクでのチェイスシーン、屋根の上を駆け抜けるアクション、そして窓を突き破った後の格闘戦が見どころだ。
5.『ターミネーター2』(1991年)
ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター2』では、画期的なデジタル技術で生み出されたT-1000が、バイクに乗った若きジョン・コナー(エドワード・ファーロング)とターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)を追いかける。チェイスシーンのクライマックスで、T-1000のトラックが爆発を起こす。アカデミー賞において、視覚効果賞ほか計4部門で受賞した。
6.『北北西に進路を取れ』(1959年)
アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』では、ケーリー・グラントが正体不明の農薬散布機から身を隠すため、トウモロコシ畑を駆け抜けるチェイスシーン。第32回アカデミー賞で3部門にノミネートされ、後にアメリカ議会図書館の国立フィルム登録簿に保存対象作品として選ばれた。
7.『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年)
トム・クルーズ主演の人気アクションシリーズの第6作。最も印象的なシーンの一つに、クルーズ演じるイーサン・ハントがオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を追いかけながら、高層ビルから別のビルへと飛び移るチェイスシーンがある。このジャンプの撮影中、クルーズは着地に失敗して足を骨折し、6週間の撮影中断を余儀なくされたことでも有名である。
8.『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年)
シリーズ全8作の中で、ハリー、ロン、ハーマイオニーは数々の壮大なチェイスシーンを経験したが、本作におけるグリンゴッツ銀行からの脱出劇は特に見応えのあるシーンである。分霊箱を探すためにゴブリンが守る地下金庫に潜入した三人は、囚われていたドラゴンを解放し、地下から脱出する。シリーズ全体のクライマックスにふさわしい迫力を持ったシーンだ。
9.『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』(1993年)
ウォレスとグルミットのストップモーションアニメは、映画やテレビシリーズを通じて多くの人々に愛されているが、『ペンギンに気をつけろ!』のクライマックスである列車チェイスシーンは特に印象的である。スウィッシュパンやPOVショットが巧みに使われ、軽快な音楽がこの楽しい追跡劇をさらに引き立てている。
10.『おかしなおかしな大追跡』(1972年)
ピーター・ボグダノヴィッチ監督作『おかしなおかしな大追跡』では、バーブラ・ストライサンドとライアン・オニールがデリバリーバイクに飛び乗るところから始まる印象的なチェイスシーンが描かれる。このシーンではサンフランシスコの階段のセメントに実際に傷が付き、現在もその跡を見ることができるという逸話がある。
11.『ベイビー・ドライバー』(2017年)
エドガー・ライト監督作『ベイビー・ドライバー』は、映画の幕開けを衝撃的に飾る最高の例の1つである。アンセル・エルゴート演じる天才的な逃走ドライバー“ベイビー”が、銀行を襲った3人の犯罪仲間の逃走を見事にサポートする。続くカーチェイスシーンは、短編映画として単独で成立するほどの完成度を誇り、観客を一瞬で映画の世界に引き込む。
12.『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)
ジョージ・ミラー監督によるアクション映画史に残る名作。映画全体がほぼノンストップの追跡劇として展開され、マックス(トム・ハーディ)とフュリオサ(シャーリーズ・セロン)は、イモータン・ジョーの軍団から逃げながら、砂漠を舞台に壮大なカーチェイスを繰り広げる。狂気的なスタントと革新的な映像美が融合した作品として知られ、アカデミー賞では6部門を受賞した。
13.『ブルース・ブラザーズ』(1980年)
ジョン・ランディス監督の『ブルース・ブラザーズ』は、まさにチェイス映画の代表作といえる。ジェイク(ジョン・ベルーシ)とエルウッド(ダン・エイクロイド)は、シカゴ中を車で疾走する。映画のために特別仕様の車がいくつも用意され、全編を通じてユーモアと迫力に満ちたチェイスシーンが展開される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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