デヴィッド・リンチ氏が死去、スピルバーグ監督ら追悼の声続々「唯一無二の夢想家」
16日(木)、映画『マルホランド・ドライブ』やドラマ『ツイン・ピークス』などを手がけたデヴィッド・リンチ監督が78歳で死去したことが発表された。訃報に際し、スティーヴン・スピルバーグ監督、ロン・ハワード監督らハリウッドの著名人が追悼のコメントを寄せた。
スピルバーグ監督は、米『ハリウッド・リポーター』に対し次のような声明を出した。
「私はデヴィッドの映画が大好きでした。『ブルーベルベット』、『マルホランド・ドライブ』、『エレファント・マン』は、彼を唯一無二の先見の明をもつ夢想家として定義づけました。私の監督作『フェイブルマンズ』でデヴィッドがジョン・フォードを演じたときに、彼と知り合えました。私のヒーローの一人であるデヴィッド・リンチが、もう一人のヒーローであるジョン・フォードを演じる姿は超現実的で、まるでデヴィッド自身の映画の一場面のようでした。これほど独創的でユニークな人を失い、寂しくなります。彼の映画はすでに時の試練を乗り越えており、これからもそうであり続けるでしょう」
さらに、ジェームズ・ガン監督は自身のX(旧Twitter)で「あなたは多くの人々にインスピレーションを与えてくれた」、ロン・ハワード監督は「優雅な人で、恐れを知らぬアーティスト。彼は心と魂に従い、過激な実験が忘れられない映画を生むことを証明しました」とXで追悼の意を表した。
そして『ツイン・ピークス』の主演俳優カイル・マクラクランは、インスタグラムにリンチ監督との写真を9枚投稿。キャプションに、「世界は素晴らしいアーティストを失いましたが、私は大切な友人を失いました。彼は私の未来を想像し、一人では決して思いつかなかった世界を旅させてくれました」と悲痛な思いを綴った。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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